鹿部町とステラーグリーンが連携し、カーボンニュートラルへ向けた新たな一歩
2025年5月29日、北海道鹿部町は森林カーボンクレジットの創出を支援する株式会社ステラーグリーンと連携協定を締結しました。この協定の目的は、地域の森林資源を活用し、カーボンニュートラルの実現と新たな環境価値の創出に向けた取り組みを進めることです。
鹿部町は2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることを目指す「鹿部町ゼロカーボンシティ宣言」を2022年に表明しました。それにより、地域の再生可能エネルギーの比率向上を図るためさまざまな施策を計画しています。例えば、温泉熱を利用した青のりの陸上養殖試験や、間歇泉公園内における地熱を使ったバイナリー発電の導入などです。
連携協定の概要
この連携協定では、以下の6つの内容が盛り込まれています。
1. 脱炭素社会実現に向けた取り組みの推進
2. 地域資源活用の実施
3. 森林カーボンクレジットの創出に向けた実証事業
4. 持続可能な農林水産業の推進
5. 地域資源を利用した事業の展開
6. その他地域の活性化に向けた施策
これらを通じて、鹿部町の持続可能な発展と地域活性化を図ります。
鹿部町の魅力
鹿部町は、美しい自然環境に恵まれ、30か所以上の温泉源を抱える地域です。特に「道の駅 しかべ間歇泉公園」は観光の拠点として知られ、地元の新鮮な海産物が手に入る場所でもあります。ホタテやタラコ、昆布といった特産品が豊富で、函館空港からもアクセスが良好です。さらに、鹿部町は三つの将来ビジョンを掲げており、持続可能な漁業やエネルギー循環型社会の構築、地域共生型社会の推進に力を入れています。
ステラーグリーンの役割
ステラーグリーンは、生物多様性を大切にしながら地域資源の価値を高めることを目指しています。カーボンクレジットの生成から販売まで、一貫した支援を行っており、鹿部町の自然資本を守りつつ持続可能なまちづくりを支援します。
北海道南部の美しい自然に囲まれた鹿部町での新しい取り組みは、多くの注目を集めることでしょう。この協定が地域の活性化に向けて大きな貢献を果たすことを期待しています。
鹿部町とステラーグリーンが手を携えることで、地域資源を生かしたカーボンニュートラルの実現が進み、持続可能な未来に向けての道が開かれることが期待されています。今後の取り組みに、ぜひ注目していきたいですね。