物流革新の最前線
2025-01-29 13:38:26

北海道の物流革新が今ここに、デジタルマッチング事業の展望とは

物流革新が進む北海道、デジタルマッチング事業の未来



物流業界は、これから迎える2024年問題を解決するための革新が求められています。特に北海道においては、株式会社traevoが受託した共同輸送データベース普及事業が注目されています。この事業は、北海道内のサプライチェーンにおける様々な物流課題を解決するための先進的な取り組みとして位置付けられています。

共同輸送デジタルマッチング事業の概要


本実証事業は、「北海道物流WEEK2025」で発表される予定で、参加企業同士が物流データを共有し合い、最適な共同輸送のマッチングを行うことを目的としています。特に、道内での「片荷輸送」により積載効率が低下している現状を改善し、物流の効率化を図ることがこの事業の狙いです。

利用される「traevo Platform」は、道内の企業から提供された物流データを基に、異業種間での共同輸送を推進します。これにより、従来は業種が異なるために行うことができなかった共同輸送が可能となるのです。特に、イオン北海道やトライアルホールディングスなどの多くの企業が参加し、各社が持つ物流データが集まることで、より効果的な共同輸送の実現が期待されています。

持続可能な物流構想「フィジカルインターネット」とは


「共同輸送デジタルマッチング事業」は、地域フィジカルインターネットの構築を目指しています。これは、多業種間の協力によって、効率的な物流システムを創出する取り組みです。特に、道内において札幌と他の地域との間の輸送割合が高く、従来の業態では帰り荷が確保されにくい状況を打破することが求められています。このプロジェクトが進むことで、物流業界全体の効率が向上することが期待されています。

実証事業の具体的な取り組み


実証事業では参加企業が提供する物流データを車両動態管理プラットフォーム「traevo Platform」に集約。「発着市区町村」や「車種」など、具体的な情報に基づいてマッチングが行われます。この情報は匿名化されるため、プライバシーが考慮される中で、自由にパートナーを検索できる仕組みが整えられています。これは、ユーザーが自社の希望に合致した共同輸送のパートナーを見つけ出す手助けをするものです。

未来の物流に向けたスケジュール


この実証事業は2025年夏までにシステムを一般公開する準備が進められており、北海道物流プロジェクトの参加企業を引き続き募集しています。また、北海道物流WEEK2025では、2月17日に具体的な成果が発表されることが予定されており、さらに2月21日には「物流・DX展」が開催され、デジタルマッチングシステムの展示も行われる予定です。

物流業界への期待と展望


運輸デジタルビジネス協議会の代表理事、小島薫氏は、この共同配送デジタルマッチング事業が今後の物流効率化に重要な役割を果たすと期待を寄せています。搬送効率の向上に向けて、多様な事業者が協力し合うことで、持続可能な物流体制が実現されることが期待されます。これからの北海道の物流がどのように進化していくのか、今後の展開に目が離せません。


画像1

関連リンク

サードペディア百科事典: traevo デジタルマッチング 北海道物流

トピックス(イベント)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。