舞台『大誘拐~四人で大スペクタクル~』中山優馬インタビュー
2025年10月から全国各地で上演される舞台『大誘拐~四人で大スペクタクル~』に関するインタビューが届きました。主演を務める中山優馬さんが、再演に向けた心境やキャストとの関わりなどについて語りました。
再始動への熱い想い
中山さんに、再演の決定を知らせた時の気持ちを聞いてみました。「本当に嬉しかったです。初演からもっとやりたいとずっと思っていましたし、先輩方とも再演のアイデアを話し合っていましたが、まさかこれほど早く実現するとは思っていませんでした」と、初演の成功を経ての喜びを語ります。
初演の手応え
「初演の時には、これが素晴らしい作品だと感じました。ベテランの先輩たちがドタバタと舞台を引っ張る中で、自分もその一部として演じられることに感謝しました」と、その体験の重要性を強調しました。
先輩方の影響
中山さんが特に印象に残ったのは、白石加代子、柴田理恵、風間杜夫といった大先輩方の存在です。「白石さんは圧倒的な声と存在感を持っていて、その人生経験が作品の中で表現されているのを感じました。彼女の台詞には、いつの間にか心を奪われます」と、その魅力を称賛しました。
柴田理恵さんに関しては、「彼女は複数のキャラクターを見事に演じ分ける素晴らしい方で、その器用さに感心しました。自分の不器用さを本人が認め、稽古に取り組む姿勢は素晴らしいものです」と、その探求心と演技への情熱を評価します。
風間杜夫さんの演技についても触れ、「彼の持つ独自のスタイルは、観ていると本当にスリリングで、役柄が彼自身とどう共存しているのかが分からなくなる瞬間があります。そんな彼の舞台での自由さは真似できないものです」と称賛の言葉が続きました。
演じるキャラクター戸並健次への思い
中山さんが演じる戸並健次は、魅力的な誘拐犯のリーダーです。「彼は愛に溢れた人間らしさが残る役です。犯罪を犯しながらも、根底には彼自身の苦悩があり、最終的には愛情を感じることに心を動かされていきます」と、キャラクターに込められた人間性について考えを述べました。
健次との共鳴
「健次が周りの意見を取り入れている姿勢は、自分の役者としての成長にもつながります。チームで協力し合うことの大切さを役を通じて実感しています」と語る中山さんは、健次の成長過程が自身の生き方に影響を与えています。
少人数での演劇の魅力
本作は4人のキャストで構成されるため、緊張感と一体感が生まれます。「ドタバタ劇であるというのは、やはり少人数ならではの面白さです。自分の役割を果たすことが求められるだけに、そのプレッシャーを楽しみながら観客と一緒に楽しめる作品になっています」と、中山さんは少人数の演技ならではの魅力を伝えました。
健康管理の秘訣
舞台に長期間出演する中で、体調維持のために意識していることは「たくさん食べることとよく寝ること」だそうです。「それに加えて、ホテルでの加湿や声のトレーニングなども行いますが、基本は食事と睡眠ですね」と、シンプルだけど重要な健康管理法を教えてくれました。
最後に観客へのメッセージ
「観に来てくださる方々よりも僕自身がワクワクしています。『生きることはこんなにも煌めきのあること』を感じられる舞台で、年齢に関わらず楽しんでいただける内容です。一緒に楽しんでいただければ嬉しいです」とメッセージを贈ります。
公演情報
2025年10月10日から13日、東京・シアター1010にて上演され、その後も全国各地で公演される予定です。ぜひ、劇場に足を運んでその瞬間を体感してください。