AI案内システム「さくらさん」が真駒内駅で実証実験開始
札幌市交通局が新たに導入したAI案内システム「AIさくらさん」が、地下鉄すすきの駅に続いて、真駒内駅での実証実験を行うことになりました。去年からの訪日観光客の増加にともなう駅員の負担は増す一方で、AIの導入を通じた業務内容の効率化が期待されています。
すすきの駅での成功事例
すすきの駅で先行導入された「AIさくらさん」は、駅業務の負担を軽減することに成功しました。導入後、約7割の駅員が「業務が楽になった」と回答しており、AIの導入によって労働環境の改善が見られました。駅員の中には、もともとの業務が圧迫されていたという声もあったため、AIの活用は特に重要な課題解決になりました。
担当者は、「JR八王子駅での実証実験を知り、AIさくらさんを導入することに決めました。特に多言語対応やカメラ機能を活用した年齢性別の識別など、他では得られないユニークな機能に注目しました」と語っています。
真駒内駅の導入理由
真駒内駅は観光地へ向かう中心地点のため、バス乗り換えの需要が高く、そのための案内業務が彼らに多大な負担を強いていました。先行導入の結果、定型的な案内の自動化が職員負担を軽減できることが示され、真駒内駅での導入決定がなされました。
この駅特有の課題に対しては、AIがQRコードを用いて外部情報サイトへのリンクを提供し、最新の交通状況をリアルタイムに案内する方式が採用されます。これにより、訪れる利用者が抱える疑問を即座に解決することが期待されています。
スムーズな移動の実現
「AIさくらさん」はリアルタイムで運行情報を取得し、混雑時間においても迅速な案内が可能です。「○○行きのバスは何番乗り場ですか?」といった質問も即座に答えることができ、駅員を介さずに利用者が迷うことなく目的地に到達できる仕組みです。特に多言語対応が強化され、訪日観光客のサポートも充実します。
今後の展望と地域貢献
今後、タクシーや他の交通機関との連携を強め、さらなる地域貢献を目指していく考えです。ティファナ・ドットコムは札幌市交通局と協力しながら収集したデータを基に機能の改善を図り、全国的な展開も視野に入れています。
「AIさくらさん」は、駅業務におけるDX推進の一環として、多くの企業や自治体に導入されており、その利便性から好評を得ています。
特に、「あなたの隣にAIさくらさん。仕事も幸せも、一緒に。」をコンセプトとし、職場の環境改善や住民サービスの向上を目的にした取り組みが評価されています。今後も「さくらさん」がもたらす可能性に期待が寄せられています。