小樽芸術村 浮世絵美術館に北斎の名作が収蔵
小樽の文化の発信地である小樽芸術村が開設から10周年を迎え、浮世絵美術館に新たに葛飾北斎の名作、「雪中美人図」が収蔵されることとなりました。この機会に、世界的に評価されている北斎の作品を間近で楽しむチャンスが訪れます。
「雪中美人図」について
「雪中美人図」は、雪が舞う中で美しい花魁が佇む姿を描いた作品です。縦約1メートルの大きさを誇るこの作品は、北斎の中期の作品であり、特にその色彩は鮮やかな青を特徴としており、多くの人々に愛されています。北斎の円熟期に制作されたこの作品は、同時期の「富嶽三十六景」の影響を受けながらも、独自の美学を持つ名作として知られています。作品の誕生は1813年から1819年の間であり、その歴史的な価値は計り知れません。
現在、作品の一般公開については詳細が未定ですが、公開が決まり次第、浮世絵美術館から公式にお知らせがあるとのことです。北海道に訪れる観光客や地元の方々に、新たな文化体験の機会が提供されることを期待しています。
浮世絵美術館の魅力
小樽芸術村に位置する「浮世絵美術館」は、北海道内初の浮世絵専門の美術館として2025年にオープンします。館内には、喜多川歌麿や東洲斎写楽といった江戸時代の著名な絵師の作品から、大正・昭和時代に活躍した川瀬巴水の新版画に至るまで、約1,600点もの作品が収蔵されています。
また、館の建物は観光名所である小樽運河に面した「浅草橋小樽運河倉庫ビル」を利用しており、訪れる人々にとって魅力的な空間となっています。様々な企画展が開催されるほか、高精細なレプリカや道具サンプルを用いて常設展示を行い、常に浮世絵の素晴らしさに触れられる環境が整えられています。
開館情報
開館時間
- - 5月から10月:9:30〜17:00
- - 11月から4月:10:00〜17:00(入場は閉館30分前まで)
休館日
- - 5月から10月:毎月第4水曜日
- - 11月から4月:毎週水曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始
入場料
- - 一般:1400円
- - 大学生:1000円
- - 高校生:800円
- - 中学生:600円
- - 小学生:400円
また、複数の美術館を回るための5館共通券も販売されており、こちらの料金は一般3500円、大学生2700円、高校生2100円、中学生1400円、小学生900円です。
北海道小樽市を訪れる際には、ぜひこの機会を逃さず、浮世絵美術館のコレクションを体感してみてください。文化の深い魅力が待っています。小樽芸術村の公式サイトもぜひご覧ください。
小樽芸術村ホームページ で各種情報をチェックできます。