札幌市がいよいよ始動!特定技能バスドライバー育成プロジェクトの全貌
日本の交通インフラを支える重要な職種であるバスドライバー。しかし現在、バス業界は人手不足という深刻な問題に直面しています。特に札幌市では、高齢化や労働人口の減少が影響し、2026年4月1日の平日には約130便減が見込まれており、地域のバス運行に危機が迫っています。そこで札幌市は、特定技能制度を活用し、外国人ドライバーを現地で育成する新たな試みを始めました。
1. 特定技能バスドライバー養成事業とは?
本事業は、札幌市が外国人バス運転手の養成支援業務を実施するもので、2026年度から2年間に渡って行われます。受託者として選ばれたのは、東京都の教習所系スタートアップ企業「株式会社テトラ・シフト」。このプロジェクトでは、海外からの意欲ある人材を質の高いバスドライバーへ育成し、バス路線の維持と安定した人材確保を目指しています。
2. プログラムの内容と運用方法
テトラ・シフトは、海外での人材募集や日本語教育の実施に加え、日本式の交通教育や在留資格の申請支援、運転免許の取得サポート、生活支援を全てパッケージ化して提供します。この全プロセスがワンストップで行われることで、新たに採用される外国人ドライバーは、日本の交通規則や運転技術をしっかり学ぶことができる環境が整います。
現地での入国前教育
入国前教育では、「自動車運送業分野特定技能1号試験対策テキスト」と「オンライン講義動画」を活用し、日本の交通ルールや運転マナーを身につけます。さらに、テトラ・シフトが提携する日本の教習所で実車を使った日本式運転教育を行うことにより、実践的なスキル向上も図ることができます。具体的には、ベトナムの教習所での実車教育を通じて、運転技術向上を目指します。
普通免許取得
外国人ドライバー制度では、外免切替による普通免許取得が一般的ですが、本事業ではベトナム人通訳によって、普通一種免許から合宿で取得を目指します。従来の方式よりも高い安全意識と技量を兼ね備えたドライバーを育成するために、プロの指導員が徹底的に指導します。
3. バス事業者の協力
本プロジェクトには、札幌市内のバス事業者、ジェイ・アール北海道バス、株式会社じょうてつ、北海道中央バスが協力しています。各社は、それぞれの運行体制に外国人運転手を迎え入れ、教育・訓練をサポートする体制を整えることで、地域の交通インフラを支える役割を果たします。
4. 期待される効果と未来へ
このような新たな取り組みにより、札幌市は日本初の特定技能制度を使ったバスドライバーの現地育成を実現します。今後、予定では2027年11月には入国が始まり、その後運転免許取得やバス事業者での研修が行われていきます。外国人ドライバーが地域の「地元の運転手」として活躍することで、地域の利用者にも安心してバスを利用してもらえる環境が整うことでしょう。
5. 結論
札幌市の特定技能バスドライバー育成プロジェクトは、単なる人手不足解消にとどまるものではなく、バス業界全体の未来を考えた取り組みでもあります。地域交通を支える重要な一歩として、多くの関心が集まることが期待されます。今後の展開が非常に楽しみです。