環境月間がもたらしたふるさと納税のトレンド
6月は環境月間として、ふるさと納税においてもSDGs(持続可能な開発目標)を意識したお礼品が注目を集めています。株式会社さとふるが発表したデータによると、2024年4月から5月にかけて「SDGs」とタイトルに含まれるお礼品への寄付件数は前年同期比で1.3倍以上に増加しました。また、簡易包装に関するお礼品も寄付件数が3.6倍以上に増加しており、環境への配慮が寄付者の選択に影響を与えていることが明らかになりました。
人気のお礼品ランキング
特に注目すべきは、2024年SDGs人気お礼品ランキングです。
1位には「黒毛和牛ボリューム便」がエコパックで提供されています。寄付金額は15,000円で、九州産の黒毛和牛が1.44kg届き、環境に配慮したトレー不使用の包装が高評価を得ています。レビューには、エコパックの利点やお肉の質の良さがコメントされています。
続いて、2位には「富士山SDGs100%リサイクルトイレットペーパー」が入賞。こちらは10,000円の寄付で、障がい者が包装作業を行うことにより地域貢献にもつながっています。寄付者からは「可愛らしいパッケージで家族にも好評」との声もありました。
さらに3位には、「ネピアネピecoティシュ」が登場。20,000円の寄付で、環境に優しいティッシュを手にできます。
環境に優しい寄付の選択肢
ふるさと納税では寄付金の使い道を指定ができ、地域が取り組むSDGsプロジェクトに直接支援することも可能です。例えば、北海道下川町では「SDGs未来都市しもかわ推進事業」が設けられ、地域が自ら実施する環境保全やエネルギー自給に関する活動に寄付が活用されています。
この取り組みは、国連でSDGsが正式に採択される以前から始まっており、その先進性も高く評価されています。下川町のように地域密着型の活動ができる点も、寄付者にとって魅力です。
▼ 下川町のお礼品例
- - 生しいたけ3.2kg(訳あり品):12,000円
自社工場で育てたしいたけが、訳ありでありながらも美味しさはそのまま。
環境保全型農業から生まれた小麦を使用した強力粉の寄付品も、注目されています。
さらに、特別な体験として1泊宿泊ペアチケットも寄付可能で、地域の魅力を強く感じられるようになっています。このように、ふるさと納税を通じた地域貢献の選択肢はどんどん広がってきています。
さらに、マリンスポーツとの連携も
岩手県宮古市では、「いわてマリンフィールド」が発足し、地元の子どもたちや障がい者を対象にマリンスポーツの体験機会を提供しています。こちらでは、東日本大震災の津波で廃棄処分となったクルーザーヨットのセールを再利用して製作された「Re帆バック」など、特徴ある商品も人気を集めています。
これらの取り組みを通じて、寄付者自身も直接的に地域のSDGs活動に参加し、その影響を実感することができています。
まとめ
ふるさと納税は単なる寄付ではなく、地域の発展や環境保全に貢献する一つの手段として、ますます意義を持つようになっています。この機会に自分自身のライフスタイルに合った寄付先を見つけて、共に未来を考える一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。