カゴメとNoMy Japanが共に育てるマイコプロテインの可能性とは
北海道・札幌市に本社を置くNoMy Japan株式会社は、愛知県名古屋市のカゴメ株式会社と手を組み、画期的なマイコプロテイン製品の開発に着手しました。このプロジェクトは、日本の消費者に向けて新たな食体験を提供することを目指しており、マイコプロテインという「未来のプロテイン」に注目が集まっています。
マイコプロテインとは何か?
マイコプロテインは、味噌や日本酒などの発酵食品に使われる「麹」に由来しており、その製造方法は自然発酵を取り入れているため、非常にユニークです。この成分は肉のような食感を持ちながら、高たんぱく・低脂肪・高食物繊維という健康的な特性を持っていることから、食品業界での注目が高まっています。特に、健康とサステイナビリティを意識する消費者にとって、マイコプロテインは理想的な選択肢となるでしょう。
共同プロジェクトの内容
今回の取り組みでは、NoMyとカゴメが共同で試作食品の開発を進め、製品化の技術的な実現可能性や官能特性についての検証を行っています。日本国内では健康志向が高まり、国産の持続可能なタンパク質が求められている中で、マイコプロテインは日本食のイノベーションにおいて重要な役割を果たすと期待されています。
NoMy Japanは2026年までに限られた生産量を計画しており、来年はパイロットプロジェクトに集中し、国内の企業との連携を強化する方針です。この共同プロジェクトは、日本における次世代プロテイン食品の新たなスタンダードを確立することを目的としており、2024年には実証実験も進められます。
実証実験の展望
2024年4月からは、日本国産糖の専門企業である日本甜菜製糖株式会社と提携し、マイコプロテインの生産に向けた実証実験がスタートします。これは、ノルウェーの親会社「Norwegian Mycelium AS」にもつながる重要な一歩で、日本市場における持続可能な食をリードする基盤となることを目指しています。
日本の消費者が求める健康・味・サステイナビリティのニーズに応えるため、NoMyとカゴメの取り組みはさまざまな可能性を秘めています。
カゴメ株式会社について
1899年に設立されたカゴメ株式会社は、「トマトの会社から野菜の会社に」という長期ビジョンを掲げており、幅広い野菜製品や健康サポート事業を展開しています。国内外での食品製造業に関与し、さまざまな調理食品を提供しているカゴメは、今後、マイコプロテインを通じて市場での競争力を高めようとしています。
未来のプロテイン市場
このように、NoMy Japanとカゴメの共同開発によって、マイコプロテインの製品化へ向けた取り組みが着実に進行しています。これにより、日本市場における次世代プロテイン製品の可能性が広がり、消費者に新たな食の選択肢を提供することが期待されています。この挑戦が持続可能で健康的な食文化の形成に貢献することになるでしょう。私たちは、今後の展開にも期待したいところです。