クレスコが推進する生成AI活用の最前線と今後の展望

株式会社クレスコは、生成AIの登場以降、その利活用によるサービスの品質向上と生産性の向上に向けて、様々な取り組みを行っています。2022年に生成AIが注目を浴びたことを契機に、社内に生成AIチャットサービス「CrePT」を構築し、翌年からは幅広い業務での活用を開始しました。その後、取り組みの一環として、2024年には社長直轄の専門部門「生成AIビジネス変革研究室」を設立し、今後の方向性を定めながら積極的な活動を進めています。

取り組みのスタート

クレスコは、生成AIが注目された2022年の初めに、企業内での活用を開始しました。「CrePT」は、社内業務のさまざまな領域、特に開発業務において、コーディング支援やテスト支援、さらには管理業務でのデータ照会や提案書作成にも利用されています。このような取り組みにより、社内での生成AIの使用率は着実に上昇しており、開発部門においては62％を達成しています。

生成AIビジネス変革研究室の設立

2024年7月には、生成AIをテーマにした専門の研究組織が設立されました。この研究室は、クレスコの成長戦略を推進するための二つのチームで構成されており、「顧客への新たな価値創出」「生成AIを利用した社内デジタル変革」「生成AI時代に向けた人財育成」の3つの観点から取り組みが行われています。また、北海道大学の川村教授がアドバイザーとして関与しており、知見の共有が進められています。

顧客への新たな価値創出

クレスコでは、生成AIを用いて新しいデジタルソリューションを提供しています。また、ITサービスビジネスの主力分野においても、生成AIの活用を通じて生産性と品質の向上を目指しています。特に、自社内で得たノウハウを基に新しいAIソリューション「生成AI環境構築サービス」の提供を開始し、顧客への提案活動も強化しています。

社内業務のデジタル変革

社内の管理業務に関しても、「CrePT」を中心に生成AIの活用が進められ、72％の利用率を達成しました。具体的には、社内での照会に自動で回答する「社内コンシェルジュサービス」が構築され、業務マニュアルなどの文書に基づいて、社員からの問い合わせに24時間対応しています。

人財育成の取り組み

生成AIの普及に伴い、社員のリテラシー向上が不可欠です。そのため、クレスコでは「生成AIリテラシー講座」と銘打ったオリジナルのeラーニング教材を作成し、社員への提供を開始しました。2024年度末には95％以上の社員がこの講座を受講し、さらに実践的なハンズオン講座も多くの部署で開催されています。

今後の展望

これまでの取り組みにより、生成AIの活用が浸透してきたクレスコですが、今後は「生成AI活用｜基本方針全体像」を新たに定義し、さらなる加速を目指しています。2030年までの目標を掲げて、あらゆる分野で生成AIを活用し、新しい価値を提供することを目指しています。引き続き、生成AIビジネス変革研究室を中心にした活動を進めていく予定です。

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