プライム企業のサステナビリティ業務 引き継ぎ不足の実態と解決策
概要
株式会社エスプールブルードットグリーンが行った調査によると、プライム市場に上場している企業の約9割がサステナビリティ業務の引き継ぎに不足を感じていることが明らかになりました。特に、環境経営やCSR関連業務においては、引き継ぎの短期間化が影響し、担当者間での情報共有や組織の体制に課題を残しています。
調査結果について
調査対象は、サステナビリティ・環境経営・CSR関連部門に従事する実務担当者151人で、実施時期は2026年3月10日までの約1週間をかけ行いました。
引き継ぎ期間
調査では、前任者からの引き継ぎに要した期間について、実に60%が「2週間未満」と回答。この短期間の引き継ぎが、実務の効率化にどのように影響を及ぼしているのでしょうか。実際、多くの担当者が引き継ぎ不足を感じており、そのうち88.7%が「十分な引き継ぎがなかった」とのことです。
業務領域ごとの不足感
さらに、特に引き継ぎ不足と感じられる業務領域について尋ねたところ、ESG評価機関への対応や開示資料作成、GHG排出量の算定といった業務に多くの負担がかかっていることが確認されました。
こうした業務は、専門知識が要求されるため、前任者が持っていた情報や経験が引き継がれず、効率的な業務が行えなくなってしまうリスクがあります。特に、過去の議論内容や統計データの所在が不明であることは、業務の停滞につながる重大な要因です。
引き継ぎ不足の影響
引き継ぎ不足がなぜ問題なのかというと、スケジュール遅延や、さらに悪化すると業務のキャッチアップに時間がかかり、今必要な施策に取り組むことができなくなってしまうからです。おおよそ36.6%の担当者がスケジュール遅延を経験し、約35.8%が既存業務のキャッチアップに時間を要したとしています。
課題と解決策
課題
- - 担当者の異動や退職による業務の継続性が不足
- - データや判断経緯の不明確さによる業務の停滞
解決策
- - 業務のアウトソーシング(BPO)やデジタルツールの導入
- - 社内の業務マニュアル化による標準化
- - 外部専門家による支援を受けることで、効率的な業務運営が可能になる。
調査結果から、業務の引き継ぎにおいては専門知識や経験の継続的な蓄積が求められることが浮き彫りとなりました。企業は、担当者の異動に対して強固な体制を築き、持続可能な運営体制を確立する必要があります。
まとめ
今回の調査を通じて、サステナビリティ関連業務における引き継ぎ問題が浮き彫りになり、その改善には担当者の個人依存からの脱却が必要であると認識されました。本業務を担う企業は、今後も業務の透明性や効率性を高め、持続可能な企業運営を目指す必要があります。エスプールブルードットグリーンの提供するCDP回答コンサルティングに関する詳細は、ぜひ公式サイトを確認してください。