ふるさと納税「こどもふるさと便」、対馬市と壱岐市の新たな試み
近年、ふるさと納税を通じて地域を支援する変革が進んでいます。その流れの中に、ネッスー株式会社が展開する「こどもふるさと便」があります。このプロジェクトは、地域特産品や体験を“応援品”として、こども食堂や困難を抱える家庭に届く仕組みを持っています。新たに長崎県の対馬市と壱岐市が参加し、今後の展開に期待が寄せられています。
こどもたちに食と体験を
「こどもふるさと便」は、寄附者が選んだ地域や支援団体を通じて、特産品を届けることができるユニークなシステムを採用しています。特に、長崎県対馬市は豊かな海の幸がこのプロジェクトに使用され、豊富な水産資源を子どもたちに届けることを目的としています。このプロジェクトにより、未利用の魚や水産加工品を活用し、地域の子供たちに食を通じて文化を守る機会を提供します。
対馬市のプロジェクト
対馬市の新しい取組は、海の恵みを活かした“食支援”プロジェクトです。長崎県の中でも特に重要な漁場として知られる対馬市では、多様な魚種が獲れます。この豊かな自然を使って、子どもたちに新鮮な魚を届け、その美味しさを味わってもらおうという試みが行われます。
地元企業や漁協と連携し、捨てられてしまう未利用魚の活用も進めており、持続可能な漁業の発展にも寄与することを目指しています。このような背景から、子どもたちが海の恵みを知る機会を与え、更に魚食文化に触れるための場が提供されます。
壱岐市での体験提供
一方、壱岐市では、地域の自然と歴史を体験できるプログラムが続々と用意されています。このプロジェクトでは、イルカウォッチングを通して長崎県内や福岡県に住む困難を抱える家庭の子どもたちに、無償で交通費や宿泊費を助成し、観光体験ができるチケットも提供されます。
壱岐市は美しい海に囲まれた歴史の島であり、その自然を楽しむ機会を提供することで、子どもたちやその家族に特別な体験を与えます。また、この活動は壱岐市の観光振興にも貢献することが期待されています。
「こどもふるさと便」の将来
2023年に始まった「こどもふるさと便」の取り組みは、全国6自治体が参加しており、2025年度中にはさらに多くの地域への展開が予定されています。ふるさと納税を通じたこの活動は、地域産業を支援するとともに、子どもたちの豊かな未来を導く一助となるでしょう。
「こどもふるさと便」の公式サイトでは、詳細な情報や寄附の仕組みが紹介されており、参加したいと思われる方々はぜひチェックしてみてください。
公式サイト:
こどもふるさと便