札幌市で除雪ロボットの実証試験がスタート
北海道では、冬になると除雪作業の人手不足と高齢化による負担が大きな問題となっています。このような状況を受け、自治体や民間企業は除雪体制の維持に頭を悩ませています。そこで注目されているのが、ロボット技術を活用した除雪作業の自動化と、それによって得られる安全性の向上です。
このたび、札幌市に本社を置く株式会社QYURU(代表取締役社長:錦織大雅)は、開北工業株式会社(代表取締役社長:任田礼二)と連携し、除雪ロボットの実証試験をスタートさせました。この試験では、積雪環境におけるロボット除雪の効果を検証し、より効率的で安全な除雪作業の方法を探求します。
実証実験の概要
これまでに米国で1万台以上が導入された除雪ロボット「Yarbo」を使用し、積雪下での走行性能や投雪能力、運用性などを評価します。Yarboは2025年12月から日本国内での販売が始まる予定で、認可を受けた正式モデルを使用しての実験です。実証試験の目的は次のとおりです。
- - 除雪ロボットの運用性能の詳細な評価
- - 稼働状況や環境条件のデータ収集
- - 効率的かつ安全な新しい除雪方法の確立
- - 除雪作業の省力化・自動化の可能性についての検証
この試験は、2025年12月から2026年2月にかけて実施されます。
使用ロボット(Yarbo)の特徴
Yarboはモジュール交換式の多機能ロボットで、除雪以外にも芝刈りやブロワーへの交換が可能です。以下に主な仕様を示します。
- - 投雪距離:約1.8〜12m
- - 除雪幅:約60cm
- - 対応可能な積雪深:約30cm(最大積雪対応)
- - 1回の充電で約1時間半稼働
- - 無接触でのワイヤレス充電
- - 稼働時は600W出力(100V充電時)
- - 投雪方向はー10°から190°まで調整可能
- - IPX5の防水性能を備えた設計
- - 操作方法はスマホアプリまたは物理コントローラー
- - 自動稼働及び自動充電機能を搭載
詳細情報は
こちらから確認できます。
公開デモの開催案内
実証試験の開始に合わせて、Yarboの実際の動作を見学できる公開デモを実施します。この機会にぜひ現地で新たな除雪技術をご覧いただき、技術者からの説明や質疑にもお応えいたします。
公開デモの詳細
- - 日時:2025年12月19日(金)13:00~15:00
- - 場所:札幌市水道局 厚別庁舎
(札幌市厚別区厚別中央4条6丁目2-1)
地図
※会場には駐車場はありませんので、近隣のコインパーキングをご利用ください。
お問い合わせ
本件についてのお問い合わせは以下の通りです。
公式サイト
E-mail:
[email protected]
公式サイト
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この試験が成功すれば、北海道の冬の風物詩となる除雪作業の効率性と安全性の向上が期待され、多くの人々の負担軽減につながることでしょう。