新造船『けやき』
2025-04-29 14:30:19

新日本海フェリーの新造船『けやき』、命名進水式を開催し航路が注目される

新日本海フェリー株式会社は、このたび新造船「けやき」の命名進水式を行いました。この式典は、4月29日に三菱重工業下関造船所で開催され、特別ゲストとしてソプラノ歌手の田中彩子さんが支綱切断を行うという華やかなものでした。本船「けやき」は、2024年12月に舞鶴-小樽航路に就航予定です。

「けやき」という名前は、京都府舞鶴市の市木に由来しています。強靭で大地に根を張り、力強く伸びる姿が関西と北海道を結ぶ役割を担う船にぴったりの名です。新造船は環境への配慮をも考慮し、ダックテール形状を取り入れた最新鋭の省エネ設計が特徴です。従来の船と比較して約5%のエネルギーを省くことを実現しています。この省エネ型減揺システムは、アンチローリングタンクとフィンスタビライザーの併用によって実現されています。

船内は、3層にわたる吹き抜けのエントランスやシースルーエレベーターを設置し、開放感あふれる設計となっています。船首部には2層吹き抜けのフォワードサロンがあり、美しい景観を楽しみながら過ごせます。また、レストランではコース料理を海の景色を眺めながら堪能できます。最上階には、日本海の風を感じながら露天風呂に入ることができ、さまざまなビジュアルコンテンツが楽しめる多目的ルームも完備しています。

客室は多様なニーズに応えられるようになっており、オーシャンビューの浴室を持つスイートルームをはじめ、テラス付きのデラックスルーム、シャワーとトイレが完備されたステート洋室、家族向けの和洋室とペット同伴可能なウィズペットルームが用意されています。また、ツーリストクラスの寝台はプライベート空間を大切にしており、快適な旅が楽しめます。

「けやき」の主要スペックは、全長199.0m、総トン数は約14,300トン。主機は8,540kW×4基、航海速力は28.3ktです。船は、約150台のトラックと30台の乗用車を積載でき、旅客定員は286名。それぞれの部屋タイプごとに宿泊人数が異なり、スイートは最大4名、デラックスは最大32名、和洋室は最大32名、洋室は最大60名、ウィズペットルームは最大10名、また、ツーリストクラスの寝台も74名分あります。
この新造船は関西と北海道を結ぶ新たな魅力となることでしょう。私たちにとって、市場のニーズに応えながら、より快適で省エネルギーな船旅を提供してくれる存在となることを期待しています。


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