新サービス『トラノテ ピットイン』とは
株式会社大都が提供するBtoB-ECサイト『トラノテ』において、現場の資材受取を迅速化する新たなサービス『トラノテ ピットイン』が、2025年12月9日に北海道で運用を開始します。このサービスは、建設や製造業で働く職人のために開発されたもので、現場での資材不足時に効率よく必要な資材を受け取ることが可能になります。
背景
これまで、職人たちは現場で必要な資材が足りなくなると、離脱して実店舗を訪れることが一般的でした。しかし、この方法だと必要な資材が本当に店舗にあるのかも分からず、無駄な時間を浪費することが多々ありました。さらに、物流業界の状況も悪化しており、配達の遅延が頻発しています。そのため、大都は長年寄せられていた「今すぐ必要な資材を手に入れたい」という声に応える形で、『トラノテ ピットイン』をスタートすることになりました。
サービスの特徴
『トラノテ ピットイン』では、約1万のアイテムが用意され、必要な資材を手間なく受け取ることができます。
- - 簡単な流れ: ECサイトで在庫を確認し、注文から決済までをオンラインで行えます。
- - 迅速な受取: 指定の倉庫に着いたら、わずか1分以内で受け取れる仕組みです。
- - 手間いらず: 店舗を巡る手間やレジでの待ち時間がなくなり、現場に戻るための時間を大幅に削減できます。
このアイデアは、カーレースにおけるピットストップのように、迅速かつ効率的な資材補給をイメージして名付けられました。
北海道でのトライアルの意義
トラノテは、『トラスコ中山株式会社 プラネット北海道』という専門商社の物流センターを活用してトライアルを実施します。これまで、大阪との距離や配送の問題から、北海道の現場に即時対応することが困難でした。地域に密着した受取拠点を設けることで、職人たちの「今すぐ欲しい」というニーズに応える体制が整います。
今後の展望
株式会社大都の代表取締役、山田岳人氏はこのサービスの北海道での運用を通じて、その有効性を証明し、将来的には全国へ『ピット』拠点を拡大していく意向を示しています。彼は、25年前に大都に入社して以来、現場からの「資材はどこにあるのか?」という声を日々耳にしてきたと語り、全国の現場でそれぞれの職人が「今すぐ必要」という課題を解決することを目指しています。
会社概要
大都は1937年に設立された工具問屋で、2002年からはEC事業に移行し、DIY用品のオンライン販売を行う『DIY FACTORY』で成功を収めてきました。現在は、建設業界向けのBtoB-ECサイト『トラノテ』を運営し、400万点以上の工具や資材を提供しています。
今後も、業界のサプライチェーンの変革を目指し、さらなるサービス向上を目指していくとしています。