インドネシアでの外国人技能人材採用面接の詳細
2025年12月、インドネシア・カラワンにおいて、協同組合ペイジアと北海道を拠点とする大北土建株式会社及び株式会社山伏パコムが共同で「技能・人文知識・国際業務」の在留資格を持つ大学卒業生を対象とした面接を実施しました。この採用活動は、建設業界における高度な専門性を求めるニーズの高まりを背景にしたもので、将来的な人材不足に対応するための重要な取り組みとして位置付けられています。
面接の流れと参加者の特性
今回の募集は、主にジャワ島の大学を卒業した土木や設営に特化した理工系学科の学生を対象しました。6名の応募者が集まり、うち2名は洪水の影響で対面参加が難しい状況でしたが、オンライン形式での参加が許可されました。応募者たちは皆、オートキャドやセオドライトといった技術を得意とし、インターンシップの経験も豊富です。中には日本語能力試験をパスした者もいて、即戦力として期待される存在です。
面接内容の詳細
面接では、まず企業や仕事内容についてのプレゼンテーションが行われ、参加者はそこから業務に対する理解を深めることができました。その後、各応募者が自己紹介を兼ねたプレゼンを行なうセッションに移りました。彼らは自らの設計作品を用い、技術的な知識や経験をアピールしました。特にオートキャドを駆使した設計図の数々は、技術力の高さを示すもので、受け入れ企業側も大いに関心を持たれました。
面接の際には職歴やキャリアプラン、日本における生活上の不安点などについて活発な質疑応答が行われ、候補者たちは自らの意見や考えをしっかりと述べました。「現場監督としての経験を活かしたい」「日本の土木技術を学び、自らのキャリアを広げたい」といった前向きな意見が多く寄せられ、企業側からはその意欲や姿勢に高い評価が与えられました。特に、イスラム教徒としての文化的な観点についても話題となり、日本のルールを理解し受け入れる意志を示す姿勢が印象的でした。
合格者発表と今後の展望
面接を終え、合格者が発表されました。3名の合格者は、今後約10カ月間の日本語学習を経て、日本で施工管理職として活動を開始する予定です。このような採用面接を通じて、企業は将来的な人材獲得に向けた価値ある評価を行い、技術者としてのスキルを有する多様な人材を確保することができました。
今後も、協同組合ペイジアは国際的な人材確保とスキル向上に向け、様々な施策を進めていく所存です。
組合の概要と今後の取り組み
協同組合ペイジアは、東京都千代田区に拠点を置き、外国人技能実習生の共同受入れに関連する職業紹介事業を展開しています。様々な関係者と連携し、法令遵守を確保しつつ、パートナーシップを大切にした事業運営を続けています。協同組合の代表者は、事業に関わるすべての人たちとの協力を重視しており、今後も追求する価値として人材育成を掲げています。
お問い合わせ
・実施責任者:協同組合ペイジア 石井
・メールアドレス:
[email protected]
多様な人材の育成とスキル向上を通じて、建設業界の発展に寄与していきたいと考えています。さらなる人材確保に向けた取り組みにもご期待ください。