北海道上士幌町でロボタクシー運行実証実験がスタート！最新の自動運転技術とは？

ムービーズ、北海道上士幌町でのロボタク運行実証実験を開始

2025年10月、ムービーズが北海道上士幌町にて地域住民向けにロボタクシー（ロボタク）の運行実証実験を始めることが発表されました。このプロジェクトは、国土交通省の支援を受けており、自動運転社会実装を進めるための重要な取り組みです。

国内最長のロボタク走行距離

この実証実験では、総延長100kmという国内最長のルートが設定されており、一般道を走行する速度も時速60km/hで、これもまた国内最速となる見込みです。このルートは市街地から5km〜20km離れた山間部や農村道と市街地を結んでおり、実際に一般の乗客も乗車する予定です。

高速立ち上げを実現する技術

特に注目すべきは、ムービーズの越境技術「マップレス」です。従来の外部高精度3D地図に依存せず、内部で生成した2次元の簡易地図を使うことで新たな地域へも迅速に対応でき、その結果として立ち上げ時のコストと時間を大幅に削減しています。

北海道の厳しい冬の気象に対応するため、雪道でも安定して走行可能な「全天候型」の技術も導入されており、季節を問わず多面的な評価が行われる予定です。

北海道における取り組みの背景

ムービーズの代表取締役CEO菅沼直樹氏は、自動運転技術の先駆者として30年以上にわたり研究開発を続けてきました。特に2018年から続けられている北海道での冬季の実証実験は、世界でも高い評価を得ており、多くの技術的課題をクリアしています。

自動運転技術の社会実装に向けて

今後、ムービーズは自治体や他企業との連携を強化しながら、この自動運転技術の実用化に向けて歩みを進めていく予定です。実証期間中はメディア向けの試乗体験も受け付けており、一般の方々もその進化を体感する機会が与えられるでしょう。

この取り組みが成功すれば、北海道の交通環境に革命をもたらす可能性が高く、地元住民の移動手段に新たな選択肢を提供することが期待されています。