学生たちが提案する!北海道檜山地域の活性化に向けた新たな取り組み
北海道檜山振興局では、地域の豊かな歴史文化資源を活用した活性化に取り組んでおり、その一環として、北海道教育大学函館校の学生たちが地域資源の調査と提案を行いました。今回は、その取り組みの詳細をご紹介します。
檜山地域について
檜山地域は、北海道南西部に位置し、渡島半島の日本海側に広がっています。この地域は、海岸線を有する町々が点在し、壮大な自然景観や独自の歴史を誇っています。特に、景観豊かな海と美しい夕日、さらには歴史的な文化遺産に恵まれたこの地域は、観光地としてのポテンシャルが高いにも関わらず、認知度が限られているのが現状です。
この地域は流通の要所でもあり、松前藩の祖である武田信廣が築いた「勝山館」跡など、数々の貴重な歴史的資源を有しています。また、繊細な江差追分などの伝統文化も地域の特性を際立たせる要素です。
確立された連携事業の背景
観光による地域経済の波及効果が期待できる檜山地域ですが、実際には観光客の数が少なく、その魅力を最大限に活かしきれていません。このため、北海道檜山振興局は、独自の歴史文化資源を生かした新たな価値創出に向けて取り組んでいます。
特に、地域外の視点からその価値を測ることが重要であるとの認識から、教育大学函館校の平井健文講師とそのゼミに所属する学生たちが協力し、地域資源の調査と活用提案を実施しました。
調査活動の実施
実際に、学生たちは2024年11月26日(火)に檜山地域を視察し、その調査を行いました。風の強い日ではありましたが、幸運にも天候に恵まれ、江差町と上ノ国町の歴史的なスポットである旧中村家住宅と勝山館跡を訪れました。
また、夷王山も視察しつつ、地域の魅力を深く理解するための貴重な体験となりました。
新たな価値とストーリー提案
今回の調査を基に、学生たちは観光客が新たに感じるべき価値を考案しました。2025年2月13日(木)に行われた報告会では、「交易と足跡」、「土地と生業」がテーマのもと、学生たちから8つの異なる魅力的なストーリーが提案されました。特に、地元関係者との意見交換では、以前は見逃されていた資源の価値に気づく機会が生まれ、参加者たちの反応も非常に好意的でした。
今後の展望
地元関係者からは、学生たちの提案が新たな視点を提示し、地域資源の魅力を再発見する助けとなったとの声が聞かれました。これを受けて、北海道檜山振興局では、学生たちからの提案を基に、地域の歴史文化資源をさらに活かした活性化に向けた取り組みを継続していく方針です。地域資源の認知向上につながることが期待されます。
お問い合わせ先
興味がある方はぜひ北海道檜山振興局までお問合せください。
北海道檜山振興局地域創生部地域政策課
TEL:0139-52-6481
FAX:0139-52-5781