タッチ決済、札幌市営地下鉄での実現へ
2025年4月26日より、札幌市営地下鉄の全49駅においてタッチ決済を利用した乗車サービスの実証実験が開始されます。この試みは、札幌市が設置した「札幌DXラボ」の一環として実施され、公共交通の利便性向上を目指しています。
実施の背景と目的
この実証実験は、札幌市に訪れる多くの観光客や、日常的に現金で移動している地元の利用者に向けて、乗車券の購入やICカードのチャージといった従来の手間を省くことを目的としています。タッチ決済により、スマートフォンや各種カードを使用して、よりスムーズに地下鉄を利用できるようになるというわけです。
テスト実施概要
対象駅
- - 札幌市営地下鉄南北線
- - 札幌市営地下鉄東西線
- - 札幌市営地下鉄東豊線
全49駅のうち、特にバリアフリー対策が考慮される改札機を中心に、専用のタッチ決済リーダーを搭載した自動改札機が設置されます。
実証実験開始日
利用方法
利用者は、タッチ決済対応のクレジット・デビット・プリペイドカード、または設定されたスマートフォンを自動改札機の専用リーダーにかざすだけで乗車が可能です。これにより、煩わしい現金の準備や、事前の交通カード購入が不要になります。
対応ブランド
タッチ決済が可能なカードブランドには、Visa、Mastercard®、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯が含まれます。
料金について
また、乗車料金は大人普通料金が適用され、小児料金や乗継割引等は参加対象外となりますので注意が必要です。
サービスの利便性
タッチ決済の利用にあたっては、QUADRACのQ-moveサイトを通じて履歴確認が可能です。事前に「マイページ」の会員登録を行うことで、乗車履歴やその管理が実現します。自動改札機の設置によって、ストレスなく地下鉄の利用が行えるようになるのです。
タッチ決済の背景
タッチ決済は、国際的なセキュリティ基準に則った決済手法であり、迅速かつ安全な取引が特徴です。現金や事前チャージの必要がないこの方式は、感染症対策にも寄与し、より快適な公共交通の利用を促進すると期待されています。市民や観光客にとって、気軽に札幌の移動ができる環境が整うことは大きなメリットです。
今後の展開
この実証実験は全国への拡大が期待され、札幌市から始まり、他の地域でも同様のサービスが導入される可能性があります。また、MaaSやスマートシティの概念に基づいた新しい交通手段への発展も注目されるところです。タッチ決済による利便性向上が、より多くの公共交通の利用促進に繋がることでしょう。
このように、札幌市営地下鉄でのタッチ決済導入は、公共交通の未来を切り拓く一歩となります。現金を使わない、さらなる快適さを追求した公共交通の時代が到来することを期待しましょう。