札幌コンベンションセンターが日本初のLEED O+Mゴールド認証を取得
札幌市にある『札幌コンベンションセンター』が、この度、日本初の「LEED® O+M ゴールド」を取得しました。この認証は、米国の非営利団体USGBCが開発した環境性能を評価する国際規格で、世界中で広く認知されています。特に、組織の運用管理段階に焦点を当てたこの評価は、エネルギーや水の使用効率、廃棄物の管理など、持続可能な運用を実現するための指標となっています。
札幌市の環境への取り組み
創造都市である札幌市は、「環境首都・札幌」として環境への取り組みを一貫して推進しています。市全体で環境負荷を減少させる活動を行い、MICE(会議、報奨旅行、国際会議、展示会)分野でも持続可能なイベントの開催に向けた政策が整備されています。これにより、事業者や専門家との意見交換を通じて作成されたガイドラインが策定され、すべての関係者が共通理解を基にイベント運営に取り組む環境が整っています。
LEED O+M ゴールドの取得
LEED O+Mの認証を受けることで、札幌コンベンションセンターはエネルギー効率の改善や水の使用量削減、廃棄物管理の徹底など、環境配慮に向けた具体的な施策が評価されています。例えば、施設内に高効率な空調設備を導入し、LED照明への切り替えを行うことで大幅なエネルギー消費量の削減に成功しました。また、節水型トイレや適切な給水システムを整備し、水資源の有効活用に関しても高い評価を受けています。
加えて、廃棄物の分別やリサイクルに力を入れ、環境負担を軽減する努力も重ねています。来場者の健康と快適性を第一に考えた高品質な室内空気環境の維持も、重要なポイントの一つです。
札幌コンベンションセンターの概要
札幌コンベンションセンターは、札幌市白石区に位置し、MICE施設としての機能を持っています。最先端の環境管理と運営を通じて、地域経済の活性化に寄与する場を提供しています。その広さは、41,019㎡の敷地に対し、延床面積が20,310㎡という大規模なものです。構造はRC造(一部SRC・S造)、地下1階、地上3階で運営され、2003年から公に利用されています。
環境に優しい MICEの必然性
本認証の取得は、札幌市が推進する持続可能性のもたらす直接的な成果を証明しています。MICE業界は、宿泊施設や交通機関など多岐にわたる関連産業と連携し、環境に優しいイベント運営を促進していく必要があります。さらに、これにより札幌市の魅力を向上させ、国内外の観光客を魅了する取り組みを深化させることが期待されています。
今後の展望
札幌コンベンションセンターのLEED O+M ゴールド認証の取得は、札幌市が目指すサステナブルな社会実現の重要な一歩を示しています。今後も、市としては環境への配慮を意識し、持続可能な都市づくりを推進し続ける予定です。参加者や関係者全員が協力し合い、環境に優しいMICEイベントの在り方を進化させていくことが求められています。すべての人が共通の目的をもって行動することで、札幌は更なる環境都市へと進化していくでしょう。
参考リンク