宇宙港の未来
2025-08-05 11:53:12

北海道スペースポートが目指す未来の宇宙開発への挑戦

北海道スペースポートの活動報告



北海道広尾郡大樹町に位置する商業宇宙港「北海道スペースポート(HOSPO)」を運営するSPACE COTAN株式会社は、宇宙戦略基金を活用し、将来の宇宙輸送の実現に向けた技術開発に取り組んでいます。最新の活動報告が2025年8月に発表され、さまざまな進展が見られました。

宇宙戦略基金事業の進捗



7月18日には、四半期進捗報告会が開催され、JAXAや関連機関の関係者が参加しました。この会議では、SPACE COTANのCEOである小田切義憲氏をはじめ、研究代表者やプロジェクトマネージャーが、1月からの研究成果について報告しました。

主な進捗としては、射場全体システムの要件定義や、極低温推進薬制御技術や気象環境予測技術の要件が整ったことが挙げられます。これにより、今後の技術実証に向けた環境整備やプロトタイプモデルの設計が進む予定です。また、気象データの取得も始まっており、HOSPO周辺の気象環境をより深く理解するための取り組みが行われています。

宇宙戦略基金PDの視察



6月6日には、宇宙戦略基金のプログラムディレクターである石田真康氏がHOSPOを視察しました。小田切氏との意見交換の後、建設中のロケット射場や1,300mの滑走路を見学し、宇宙港の持つポテンシャルに触れました。これにより、HOSPOは今後さらに多くの関心を集めることが期待されます。

東京事務所の設立



また、6月1日にはSPACE COTANの東京事務所が公式に開設されました。これにより、JAXAや他の連携機関との議論を活発に行い、宇宙戦略基金に関するプロジェクトを円滑に進める環境が整いました。東京事務所の開設は、宇宙関連事業の進展に寄与すると期待されています。

地域活性化への貢献



HOSPOは2021年に本格稼働を開始し、民間に開放された商業宇宙港として、地域に根ざした活動を展開しています。大樹町は40年以上にわたり、この地での航空宇宙産業の誘致に努めてきました。2992年度には内閣府の特命大臣表彰も受けており、地域振興と人口減少防止に向けた取り組みが評価されています。

さらに、2024年には国際的な商業宇宙港間の協力に関する覚書(MOU)が締結され、打上げ需要の拡大に対応するための国際標準化や運用コスト削減の検討が進められています。

光り輝く未来へ



2025年7月には、台湾企業の「jtSPACE」が、初めて日本国内でサブオービタルロケットを打上げるなど、HOSPOは国際的な宇宙開発の舞台としても注目されています。これからの活動が、北海道の宇宙産業を一層活性化させることが期待されます。

地域を代表するビジョンとして、宇宙産業の集積を目指すHOSPOの今後の展開に注目です。商業宇宙港の核として地域を活性化させる取り組みが、私たちの未来にどんな影響を与えるのか、目が離せません。


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