メルキュール札幌の新たな取り組み
札幌市中央区に位置するメルキュール札幌が、宿泊客の不要品を寄付する新しい取り組みを始めました。この活動は、環境負荷を軽減し資源を有効活用することを目的としており、サステナブルな未来に向けた一歩となっています。
背景
宿泊需要の回復に伴い、多くのお客様が宿泊される中、時折「お忘れ物」が増えることが指摘されています。特に、海外のお客様が退室後に残す冬用衣類などは、状態が良くそのまま廃棄するのはもったいないと感じていました。これに対して、ホテルは保管スペースの確保やその後の処理に苦労し、不要な負担が増えてしまっていたのです。
そこで、メルキュール札幌は、コストと手間をかけて物を廃棄するよりも、必要とする人々に使ってもらうことで、資源を無駄にしないという考えから、NPOであるグッドライフが運営する「セカンドライフ」のリサイクル・リユースシステムを導入することを決定しました。
寄付の流れ
この取り組みでは、客室に「寄付の意思確認カード」を設置しています。宿泊中のお客様が寄付を希望する場合、そのカードを使って不要となった衣類等の上に置いてチェックアウトします。ホテルスタッフは、寄付に同意された不要品を回収し、非常にシンプルな流れで寄付が実現します。
チェックアウト後には、『リサイクル・リユース証明書』が発行されることで、寄付したことが記録されます。最初の取り組みからわずか3週間で、段ボールにして4箱分の寄付が実現。多くのお客様からは「素晴らしい取り組みですね」との声も寄せられたりと、好評を得ています。
今後のビジョン
メルキュール札幌では、今後も持続可能な取り組みを積極的に進めていく方針です。リサイクルやリユースの取り組みを日常業務の中に組み込み、環境に優しいホテル運営を目指します。これにより、滞在されるお客様だけでなく、地域社会や環境にも貢献していくことができるでしょう。
メルキュールとは
メルキュールは、1973年に創業し、宿泊施設としての快適さを提供するだけでなく、その地域の特色を生かした質の高いサービスを提供しています。ローマ神話の旅の神マーキュリーからインスピレーションを受けており、世界中のホテルが「ディスカバー・ローカル」というプログラムを通じて、その地域ならではの体験を提供しています。
メルキュールは、65カ国以上に1,000以上のホテルを展開し、幅広いホスピタリティサービスを提供するアコーの一員です。旅行の際には、ぜひこのような地域密着型の取り組みにも目を向けて、お過ごしいただきたいと思います。
持続可能な未来への第一歩として、メルキュール札幌の寄付活動に参加し、社会貢献の輪を広げる手助けをしてみてはいかがでしょうか。