自然を守るキャンペーン
2025-12-18 15:46:57

釧路湿原の自然を守る「寒立の鶴居タンチョウトラスト・キャンペーン」始動

鶴居村の自然を守る新たな試み



釧路湿原国立公園の近くに位置する鶴居村。この地で、自然環境を保護するための重要なキャンペーン「寒立の鶴居タンチョウトラスト・キャンペーン」が始まりました。この活動は、日本ナショナル・トラスト協会と鶴居村が共同で進めるもので、約7.5ヘクタールの丘陵地の購入を目指しています。これにより、景観や生態系へ悪影響を及ぼす可能性のある大規模な太陽光発電施設の設置を未然に防ぐことを目的としています。

雪裡川とタンチョウの宝庫



特に注目すべきは、雪裡川の存在です。この川は冬でも凍ることがなく、国の特別天然記念物であるタンチョウの重要なくらしの場となっています。音羽橋からの眺望は多くの観光客に人気があり、早朝にはタンチョウの美しい飛び立ちを見に多くの人が集まります。

今回取得される丘陵地は、この音羽橋からの景観の一部であり、タンチョウを含む多様な生物にとっても重要な生息環境を包含します。この地の自然を守ることは、地域の象徴的な風景を未来に引き継ぐことにもつながります。

エコとサステイナビリティへの意識



近年、再生可能エネルギーの導入が全国的に進んでいますが、立地次第では自然環境に悪影響を及ぼす懸念があります。このキャンペーンは、行政と民間団体が連携し、土地を購入して開発を防ぐ「ナショナル・トラスト」という手法を用いています。これにより、地域資源と景観が持続的に守られる先駆的な事例となります。

必要な資金と寄付の呼びかけ



土地購入に必要な費用は300万円で、鶴居村と日本ナショナル・トラスト協会が折半します。その内150万円は寄付によって賄われることとなり、これを全国から募集します。この取り組みを通じて、皆さまに鶴居村の自然の重要性を知っていただき、自発的なご寄付をお願いしています。

目指すは150万円ですが、もし寄付が予想を上回る場合には、タンチョウの保護や景観保全に向けた別の土地の購入にも使わせていただく予定です。

ナショナル・トラストの理念と活動



ナショナル・トラスト運動は19世紀の英国に始まった市民運動で、地域の豊かな自然や歴史的環境を守るために寄付を募り、土地や建物を取得して維持管理する取り組みです。日本では1964年にスタートし、以来全国に広がっています。

特に日本ナショナル・トラスト協会は、多くの地域で環境保護のための活動を数多く実施。これまでに60以上の地点で土地を取得し、合計1765ヘクタールの土地を自然保護に貢献しています。

皆さまのご協力を



鶴居村の自然を未来へ残すため、ぜひ多くの皆さまにこの取り組みを広めていただきたいです。また、寄付の方法は一口5,000円から可能です。専用口座への郵便振替または銀行振込でご参加いただけます。

私たちとともに、鶴居村の美しい自然を次世代に引き継いでいきましょう。詳しい情報や、寄付の手続きについては、キャンペーン専用サイトをご覧ください。


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