札幌大学卓球部が新たなキャリア支援プログラムを発表
札幌大学卓球部は、株式会社アーシャルデザインとの提携を通じて、体育会学生のキャリア形成を支援する新たな「キャリア支援プログラム」をスタートさせました。このプログラムは、競技に打ち込む学生たちが将来の社会での活躍を目指して必要なスキルを学ぶことを狙いとしています。具体的には、学年ごとに異なるキャリア教育が提供され、学生の将来の選択肢を広げる役割を果たします。
背景と新たな時代への挑戦
少子化が進む現代において、大学における「卒業後のキャリア支援」がますます重要となっています。特に体育会系の学生たちは、「競技に専念しすぎてキャリア準備が疎かになる」、「引退後の進路が不透明」といった課題に直面しています。そこで、札幌大学卓球部はこの状況を鑑み、持続可能な学生獲得と大学経営を支えるために、キャリア支援プログラムを構築しました。このプログラムは、競技活動とキャリア形成を両立させるためのワンストップサービスを提供し、学生たちに必要なサポートを行います。
キャリア支援プログラムの具体例
このプログラムは、学年に応じた段階的なサポートを通じて、体育会学生が競技とキャリアの両立を実現することを目指しています。具体的なプログラム内容は以下の通りです:
1.
1年生:キャリア基礎編
社会人基礎力を習得するための基礎教育を行います。学生たちは、自己理解を深め、将来に向けての意識を高めることが期待されます。
2.
2・3年生:キャリア実践編
職業観を形成し、インターンシップ支援も行います。実際の職場での経験を通じて、学生たちは自分のキャリアパスを考える土台を築きます。
3.
4年生:キャリア応用編
就職活動に向けた対策を講じ、企業とのマッチング支援も行います。最終学年にふさわしい、実践的なサポートを提供します。
さらに、希望者に向けたプログラムも充実しています。具体的には、ITエンジニアを育成する「Falcon」や、部活動の指導者を育成する「Athlete Box」があり、これらを通じて学生たちが地域に貢献しつつ自己成長を果たすことができます。
札幌大学卓球部の誇り
札幌大学卓球部は、全国学生リーグで降格せずに戦い続けており、2024年には全日本学生選抜卓球選手権大会での入賞を果たすなど、その実力を示しています。彼らは「北海道から全国へ」をスローガンに掲げ、日々の練習や地域貢献活動に取り組んでいます。また、講習会を通じてスポーツの楽しさを広め、競技力向上と人間力の向上にも寄与しています。
監督の思い
藤倉監督は、このプログラムによって学生たちが理想的なゴールに到達することを願っています。大学生活を通じて多様な経験を重ね、地域貢献を行いながら育成される学生たちには、大きな成長が期待されます。また、スポーツだけでなく学問にも力を入れ、「総合知」を持った人材を育成する取り組みが大切です。
アスリートエージェントの役割
アーシャルデザインが運営する「AthleteAgent(アスリートエージェント)」は、アスリートや体育会系学生に特化した就職支援サービスです。多くの学生がこの支援を受け、就職活動を円滑に進めています。特に体育会の学生は、競技活動と就活の両立に課題を抱えていますが、彼らの経験を理解したキャリアアドバイザーが全面的にサポートします。これにより、学生たちが自らの能力に気づき、将来の選択肢を広げる手助けを行います。
このように札幌大学卓球部のキャリア支援プログラムは、学生たちが競技とキャリアを両立させ、未来に向けての道を開くための大きなステップとなることでしょう。