自動車整備業界の厳しい現状
近年、日本の自動車整備業界は人手不足に悩まされています。この背景には少子高齢化があり、自動車整備士を目指す若者の減少が影響しています。国土交通省によると、自動車整備業の有効求人倍率は4.55倍に達し、整備士を確保することが非常に困難な状況となっています。技術の進化に伴い、電動車や先進安全技術の普及が進む中、求められる整備技術はますます高度化している一方で、若年層の参入が少なく、業界全体での人材確保が急務となっています。
ネクステージの取り組み
このような状況下、株式会社ネクステージは積極的に人材育成に取り組んでいます。同社は、自動車整備士不足を解決するために、整備士養成校との連携を強化しています。具体的には、学校法人土岐学園との提携を進めており、提携当初の2019年には約60名だった在校生数が、現在では約450名にまで増加しました。この成果は、整備士を目指す人材の育成基盤が大きく拡大していることを示しています。
また、土岐学園からネクステージへ就職した卒業生数も2021年と比較して約25倍に跳ね上がりました。これにより、同社は卒業生が即戦力として活躍できる人材を育成する体制を強化しています。
外国籍整備士の導入
最近では、ネクステージは多様性の推進にも注力しています。ネパールやベトナム、スリランカなど、12カ国出身の外国籍整備士が全国で活躍中です。外国籍整備士の人数は過去5年間で約2.4倍に増加し、もう約30%の割合を占めるに至っています。こうした異なるバックグラウンドを持つ人材が活躍することは、単に整備体制の安定化だけでなく、技術の継承や組織活性化にも寄与しています。
実際に入社した社員からは、「土岐学園で身につけた基礎があるからこそ、高い技術が求められる現場でも前向きに挑戦できている」との声も寄せられています。また、「社内での作業をすぐに任せてもらい、様々な車種の整備経験ができる点が魅力で、さらなるスキルアップを目指している」と話す社員も多くいます。
ネクステージのビジョン
ネクステージは、日本全国に中古車販売や整備サービスを展開しており、車両の販売だけでなく、車検や点検、一般整備、故障修理など、アフターサービスも一貫して提供しています。この中で安定した整備サービスを実現するためには、優秀な整備士の確保と育成が不可欠であると考えています。
そのため、同社では各種資格の取得支援や技術研修、日本語教育の実施を通じて、外国籍社員を含む整備士が長期的にキャリアを築ける環境を整えています。さらに、資格手当の増額や特別長期休暇の新設など、整備士の採用と定着を図るための施策を進めています。
将来に向けて
今後も自動車整備業界の人材不足は続くことが予想されますが、ネクステージは整備士養成校との連携をさらに強化し、優れた整備士人材の採用と育成を続けていく方針です。また、外国籍人材を含むダイバーシティの推進を通じて、誰もが活躍できる職場環境を整えながら、技術力向上を追求し、持続可能な整備体制の構築を目指していきます。顧客が安心して車を利用できるよう全力でサービス提供を続けていく所存です。