白糠町の新ブランド『極寒ぶり®』
2025-09-29 11:10:28

白糠町が誇る新ブランド『極寒ぶり®』を育成する船上活締め技術講習の開催

北海道白糠町で新たな挑戦!『極寒ぶり®』を育む船上活締め技術講習



2025年9月8日に、北海道白糠町で「船上活締め技術」に関する実演講習が初めて開催されました。この講習には、白糠町の定置網漁師たちが約40名も集まり、鮮魚処理の専門知識を学ぶ貴重な機会となりました。この取り組みは、質の高い天然ブリの漁獲を目指し、白糠町で進行中の高付加価値漁業への転換の一環です。

自然環境の変化に向き合う漁師たち


この日の講習会は、秋鮭の水揚げ量が減少している背景がありました。温暖化や赤潮の影響で、北海道の魚種は変化を余儀なくされています。従来の漁業スタイルが通用しなくなる中、ブリが新たな課題として浮上しました。かつては「やっかいもの」として扱われていたブリをどのように価値ある魚として育てていくか、漁師たちには真剣に考えるべき課題が突きつけられていたのです。

講習内容は、魚の鮮度保持に関する実演


講習の講師には、鮮魚処理に精通した株式会社TORETATEの代表取締役・倉本満隆さんと、実際に漁を行う木村太朗船長が招かれました。彼らは、魚体の鮮度を保つための技術や方法を実演し、漁師たちに具体的なノウハウを伝えました。魚を新鮮な状態で市場に届けるための努力が今まで以上に重要視されるこの時代、漁師たちは非常に熱心に耳を傾けました。

『極寒ぶり®』ブランド化の取り組み


白糠町では、2022年に官民連携で「極寒ぶり®」プロジェクトが始まりました。このブランドフィッシュは、7キログラム以上の天然ブリを船上で活締めし、脱血処理を徹底したものです。高鮮度のまま冷却・保管され、通常の浜値の約6倍となる1,200円/kgで取引されています。

この取り組みにより、漁師たちは新たな誇りと自信を持つようになり、ブリのブランド化が進行中です。ふるさと納税の返礼品としても人気を集め、多くの人に愛される存在となっています。

地域の未来を見据えた新たな挑戦


今後の北海道白糠町には多くの課題が残されています。ブリを扱う文化を、地域の食文化としてどう浸透させるかが鍵となります。漁港内の鮮度保持水槽施設の整備や、町内に新設される水産加工工場もその一環です。

白糠町では、漁業の未来を見据え、漁師たちが一丸となり、「海の恵みを、いかに丁寧に、価値ある形で届けるか」に真剣に取り組んでいます。「極寒ぶり®」は、ただの魚ではなく、町全体の未来を背負った新たな挑戦の象徴です。

まとめ


白糠町の漁業は、変わりゆく海と向き合いながら新しい時代へと突入しています。漁師たちが集うことで、彼らの未来が開かれる瞬間を体感した講習会でした。この挑戦が成功することで、白糠町は今後も鮮やかな発展を遂げることでしょう。


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