未来を創る漁業
2025-11-17 13:47:29

白糠町が気候変動に挑む!未来の漁業を作る極寒ぶり®プロジェクト

白糠町が気候変動に挑む!



2025年11月4日、環境省が主催する「第1回気候変動適応情報交換会」がオンラインで行われました。このイベントには、白糠町や白糠漁業協同組合が参加し、新たな地域資源として育てられる輪郭が明瞭になる漁業の未来を発表しました。

気候変動の影響と挑戦



近年の海水温上昇により、白糠町で伝統的に漁獲されていた秋鮭の漁獲量が減少し、その代わりにブリの漁獲量が増えるという現象が見られています。この変化を危機と捉えるのではなく、新たなチャンスに変えようとするのが「極寒ぶり®プロジェクト」です。株式会社イミューと地域の漁業協同組合、民間企業であるシラリカは連携し、ブリを新しい地域資源として活かす取り組みを進めています。

白糠町は、漁業のデジタル化(DX)や高品質・ブランド化の戦略を用いて、持続可能な漁業の形を模索しています。特に、ブリの水揚げは2019年の0.5トンから2023年には100トンを超えるまでに成長しています。このプロジェクトでは、船上での活締めや血抜き処理により、ブリの付加価値を向上させていきます。

官民の連携が生み出すブランドの力



白糠町役場は、ふるさと納税による地域ブランドの発信を積極的に行っています。これにより、地域住民の認知度は高まり、さらには漁業資源の適応による地域の誇りや持続可能な産業の確立を促進しています。また、株式会社イミューの「極寒ぶり®」の商標化と販売支援は、地域経済の再活性化へと繋がっています。実際、取引価格は1kgあたり172円から約1,200円への高付加価値化が達成されています。

教育と地域の未来



白糠町の漁業は、高齢化が進む中で若い漁業者を育成し、次世代に継承するための礎を築くことが喫緊の課題です。地域全体で海を守るためには、前浜・町・民間企業が協力し、持続可能な漁業体制を構築しなくてはなりません。そのための共生と協力が新たな漁業モデルを生み出します。

次世代の漁業を担う者たちが「漁師になりたい」と思えるような、誇りある産業への転換を模索しています。未来に向けた展望として、ブリだけでなくホタテやナマコ、昆布など多様な魚種にも事業を広げ、地域を支える新しい枠組みが求められています。

前向きな変化を受け入れて



現在、白糠町は気候変動を脅威と捉えつつも、新たなチャンスと捉える姿勢を持つことが重要とされています。地域の全てのセクター、官民が連携することで、イノベーションが生まれ、気候変動に適応した持続可能な漁業の一翼を担うことが期待されています。

白糠町の「極寒ぶり®プロジェクト」は、地域住民や企業が一体となって新たなビジョンを持ち、次世代に向けた新しい漁業モデルを確立する重要な第一歩です。白糠町における持続可能な未来の実現に向け、これからも注目していきたいと思います。


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