極寒ぶり®プロジェクト
2025-11-17 13:47:59

北海道白糠町が挑む! 極寒ぶり®プロジェクトと地域の未来

北海道白糠町の挑戦と「極寒ぶり®プロジェクト」



北海道白糠町は、2025年11月4日にオンラインで開催された「第1回気候変動適応情報交換会」で、地域の水産業における新しい取り組みを発表しました。このイベントは、気候変動が地域経済や産業にどのように影響を与えるかを考え、持続可能な発展を目指すことを目的としています。白糠町の発表は、漁業資源の変化に対応した「極寒ぶり®プロジェクト」です。

極寒ぶりプロジェクトの背景



近年、海水温が上昇した影響で、これまで北海道白糠町の主力漁業資源であった秋鮭の漁獲量が激減しています。一方で、ブリの漁獲量が急増していることから、地域の漁業関係者はこの変化を「危機」ではなく「機会」と捉えました。白糠町と白糠漁業協同組合、株式会社イミューが協力し、ブリを新しい地域資源とする取り組みが進行しています。

プロジェクトの内容



「極寒ぶり®プロジェクト」では、ブリの高品質化とブランド化を図っています。具体的には、船上での活締めや血抜き処理により付加価値を向上させるとともに、デジタル技術を取り入れた漁業の効率化にも取り組んでいます。このデジタル化には、ドローンや観測ブイを用いた漁業のデジタル化(DX)が含まれ、次世代が誇りを持てるような「稼げる漁業」の実現を目指しています。

また、ふるさと納税を活用した地域ブランドの発信や町民への認知拡大にも力を入れています。これにより、気候変動への「適応」を通じて地域の誇りを育み、持続可能な産業の発展を目指す意欲が高まっています。

地域の経済活性化



株式会社イミューは、地域のために設立した子会社「株式会社シラリカ」を白糠町に置き、「極寒ぶり」の加工や販売を一手に支援しています。これにより、1kgあたり172円だったブリの取引価格を約1,200円に高めるという大きな成果を上げています。さらに、ふるさと納税の収益を地域の加工インフラや人材育成に再投資することで、地域内での経済循環を強化しています。

持続可能な未来に向けて



今後、白糠町はブリのほかにもホタテやナマコ、昆布など新しい魚種への事業展開を進める計画です。環境省が主導するこの取り組みは、地域水産業の持続可能性を高めるための鍵となるでしょう。

「新たな地域資源『極寒ぶり®』の高付加価値化」という発表テーマの下、白糠漁業協同組合の山田明代表理事は、「漁業の未来を、地域全体で守り、これからも進化させていく。」と語りました。これにより、白糠は気候変動への適応においても模範となり、全国にその知見を広めていく意向です。

結論



北海道白糠町の「極寒ぶり®プロジェクト」は、気候変動に挑む新しい漁業の姿を示しています。地域の産業を次世代に引き継ぐための取り組みが進む中、このプロジェクトが持つ可能性は非常に大きいです。今後の展開に注目が集まります。


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