札幌オフィスマーケット新潮流！空室率は微減、賃料は上昇を続ける

札幌オフィスマーケット最新動向

札幌市のオフィスマーケットは最近、注目すべき変化を見せています。三幸エステート株式会社が発表した最新のレポートによると、空室率は2ヵ月連続で小幅な低下を記録しましたが、エリア別では興味深い動きが見られます。

空室率の動向

2025年11月末のデータによると、札幌市全体のオフィス空室率は前月比で0.05ポイント減少し、3.36％となりました。このことは、主要エリアにおいて新規移転や拡張を図るテナントが増え、空室の消化が進んでいることを示しています。しかし、特筆すべきは「北口」エリアの動向です。ここでは空室率が前の月よりも1.2ポイント増加し、9ヵ月ぶりに4％台に達しました。このエリアの需要が高まっている理由は、札幌駅に近接した、新しいビルの影響と考えられています。

札幌支店長の滝口恵貴氏は、「最近完成した大型ビル『MipLa札幌駅前』の共有エリアがホテルライクであり、テナント専用のリフレッシュルームや屋上テラスが魅力的なポイントです。」と述べています。このようなアメニティの充実は、今後のビル選びにも影響を与えるでしょう。

募集賃料の上昇

一方、賃料に関しては上昇が続いています。最新のデータでは、前月比で6円増の13,066円／坪となり、これで6ヵ月連続の増加となります。また、これは統計開始以来の最高値を更新しています。特に、小口の面積帯での需要が強く、多くのテナントが年度末までの移転を目指して動き出しているようです。

これにより、札幌市ではオフィス誘致の競争が一層激化することが予想されます。ビルのアメニティや立地が重要視されており、次回の市場動向に注目です。

結論

これらの情報は、札幌市のオフィスマーケットがいかに進化し、変化し続けているかを示しています。企業にとっては、どのエリアにオフィスを構えるか、どのビルのどの設備を重視するかが今後の成功に影響を与える重要な選択肢となりそうです。

このマーケットレポートは、引き続き変動の可能性を秘めていますので、企業の皆さんには最新情報を随時キャッチアップし、適切なオフィス戦略を練ることをおすすめします。