2025年2月27日、株式会社あいプラン(札幌市)には、約30名のスタッフが集まり、札幌市が推進する「心のバリアフリー研修」が初めての出前研修として開催されました。この研修の目的は、障がいがあったり高齢者の方々に対する理解を深め、バリア(障壁)を取り除くための行動を促すことにあります。
研修は、札幌市が発行した「心のバリアフリーガイド」を教材として、株式会社Moon・PROMOTIONの代表である奥田萌さんが講師を務めました。講義では、心のバリアフリーとは、性別や年齢、障がいの有無にかかわらず、全ての人が互いに人格と個性を尊重し合い、共に支え合う「共生社会」の実現を目指す取り組みであることが説明されました。
研修の内容は、多岐にわたりました。参加者たちは、障がいの種類によるバリアの違い、日常的な障害物や配慮の必要性について知識を深めていきます。特に興味深かったのは、講師の奥田さんが自らの体験を通じて語った日常のバリアです。彼女は、友人と出かけた際に見つけた気づきや、自身の手助けがうまくいかなかった体験について触れ、参加者たちが気づかないような視点を提供しました。
また、社内にある車いすを利用して、実際に介助の方法を学ぶ時間も設けられました。車いすの正しい支え方や、普段気を付けたい清掃・点検ポイントが示され、非常にためになるセッションでした。グループワークでは、障がい者が日常生活で直面するバリアに関する映像を見て、それに対する配慮や解決策を話し合いました。
参加したスタッフからは、理解を深めたことで自社のバリアフリー状況を見直す必要があると感じたという意見が寄せられました。あるスタッフは「もし障がいの方がいらしても、心がけを持つことができたので良かった」と言い、また別の参加者は「私自身や家族が当事者になる可能性を考えると、こうした研修は社会全体にとって有意義だ」と語りました。今後、学んだことを日常生活や業務に活かしていく意向を示していました。
このように、心のバリアフリー研修は、障がいのある方や高齢者に対する理解を深める貴重な機会であり、今後の社会においても重要な役割を果たすことでしょう。心のバリアを取り除く手助けを行うこの研修を通じて、参加者がどのように行動を変えるかが、さらなる共生社会の実現へとつながることが期待されます。
さらに詳しい情報は、札幌市の公式サイトをご覧ください。もうすぐ、次回の研修も計画されることでしょう。私たち一人ひとりが、心のバリアフリーについて考え、実行に移していくことで、より良い社会を築くことができるはずです。
■心のバリアフリー研修についてのリンク:
札幌市 心のバリアフリー研修
企業情報
株式会社あいプラン
設立:昭和38年(1963年)
所在地:札幌市
事業内容:冠婚葬祭関連サービスの提供
公式WEBサイト:
あいプラン
公式X(旧Twitter):
@apg_aiplan
公式LINE:
あいプランLINE
公式YouTube:
あいプランYouTube