北海道の20代・30代が語るお金に関する意識と支出の傾向

ほくほくフィナンシャルグループの北海道銀行が実施した「お金に関する意識と支出傾向」に関する調査結果が発表されました。この調査は、北海道在住の20代・30代の男女を対象に行われ、同世代の首都圏在住者のデータとも比較されました。調査を通じて、地域間の意識や行動の違いが浮き彫りになっています。

調査の概要と趣旨

この調査は2025年3月19日から3月24日まで行われ、インターネットを用いて実施されました。対象は北海道及び首都圏（一都六県）に住む20代から30代の男女で、北海道人400名、首都圏出身者400名の合計800名からのデータが収集されました。

調査結果によると、北海道の20代・30代は堅実に家計をやりくりしつつ、自分の「やりたいこと」に対して少し慎重である傾向が見られました。これは、自由に使えるお金が限られているため、消費を控えざるを得ない状況を示唆しています。

自由に使える金額の実態

調査結果では、北海道在住の20代・30代男女が一カ月あたり自由に使える金額は、最も多くが「1万円以上3万円未満」であり、全体の約3割を占めました。その次に多かったのが「1万円未満」で、特に男性は30代になるにつれて自由に使える金額が増加する傾向にあります。これは、昇給やスキルアップが影響していると考えられます。

興味深いことに、首都圏の同世代と比較すると、北海道の20代男性は「なし～3万円未満」に該当する回答が高く、逆に「3万円以上」といった自由に使える金額は、首都圏の方が高いという結果が出ました。これは、北海道の20代・30代が経済的に厳しい環境にあることを暗示しています。

やりたいことにお金を使えているか

「やりたいことにお金を使えている」と感じている北海道の20代・30代男女は少数派で、特に20代では約6割が「使えていない」と回答しました。30代女性においても「使えていない」との回答が過半数を超え、消費意欲はあるものの、自由に使える金額が限定されているという実状が浮かび上がります。これに対して、首都圏では同世代の意識が対照的で、「使えている」と感じている人が多いことから、両者の間には明確な意識の差があると言えるでしょう。

お金があったらやりたいこと

調査結果には、各年齢層の男女が「お金があったらやりたいこと」という質問に関しての回答も含まれており、20代男性では「観光・旅行」「外食・食事」「趣味の道具」が34％と並び、消費意欲の高い分野とされています。特に20代女性では「外食・食事」が38％と最も高く、30代男性も同様に「外食・食事」が50％に達しました。30代女性に関しては「ファッション・美容」が55.2％と高い割合で支持されており、各年代や性別ごとの消費意向がはっきりと表れています。

その一方で、具体的には、北海道の20代女性が「観光・旅行」と答えた割合は27.2％で、首都圏の51.6％に対して少ないことが確認されました。一方で、「推し活」では北海道の20代女性が31.5％と高い結果を示し、自分の好きなことに対する情熱や愛着が感じられます。30代女性では「スキルアップ」への回答割合が首都圏よりも高く、収入や社会的地位の向上への意欲が伺えます。

支出の工夫と意識

調査結果からは、20代・30代男女ともに「食費や生活費を節約している」という回答が目立つことが確認されました。また、「クーポンやポイントサービスを利用している」という傾向が特に強かったのは女性であり、北海道では関連する意識が高いことが伺えます。これらの結果から、北海道の20〜30代は限られた「自由に使えるお金」の中で、自分の楽しみや成長のために支出を工夫しながらやりくりする意識が高いことが明らかになりました。

まとめ

ほくほくフィナンシャルグループは、これらの調査結果をもとに、人々が抱えるお金に関するモヤモヤを発散・シェアするオリジナルキャンペーンを展開しています。地域に根ざした金融サービスを提供し、私たちの豊かな生活を実現するために日々努力を続けている同グループ。北海道の20代・30代の一人ひとりが、より良い未来を築くための手助けをしてくれることでしょう。