新蓄電所情報
2025-08-19 17:58:17

北海道に新たな風を吹き込む!50MW級蓄電所の稼働が近づく

未来のエネルギーを支える北海道の蓄電所



北海道札幌市にて、台湾のスマートエネルギー企業・泓徳能源(HD Renewable Energy)が手がける大規模蓄電所「Helios」が、2025年の商業運転開始に向けて着々と準備を進めています。この蓄電所は、出力50MW、容量104MWhという規模で、今年7月末には北海道電力の66kV特別高圧送電網への系統連系を完了。現在は、運転開始前のコミッショニングを進めています。

日本市場への本格参入を果たすこのプロジェクトは、約59億円の投資額が投じられ、再生可能エネルギーの導入を促進するための重要な一歩であると位置付けられています。「Helios」は、エネルギー需要の変動に対応するために設計されており、電力の安定供給やピークシフトに貢献することが期待されています。

スマートエネルギーとAI技術の融合



本蓄電所の運用は、泓徳能源グループの一部である星星電力(Star Trade)が担当します。星星電力は、AI技術を活用した電力取引プラットフォーム「Star Trade」を使い、容量市場やスポット市場に参入する計画です。このビジネスモデルは「長期固定収益」と「市場取引最適化」の二本柱から構成されており、安定収益と市場機会の両立を目指しています。

泓徳能源の周仕昌総経理は、「日本は私たちにとって非常に重要な海外市場です。戦略的パートナーとの連携を強化し、スマートエネルギー普及に貢献していきたい」と語っています。この発言は、企業の明確な戦略と情熱を示しています。

日本市場での成長戦略



泓徳能源は既に日本において複数の事業を展開しています。2024年4月には三菱電機と合弁会社を設立し、エネルギーリソースアグリゲーション(ERA)事業に力を入れる予定です。また、群馬県の蓄電プロジェクトにも参画しており、東京都の「再生可能エネルギー導入拡大のための大規模系統蓄電支援事業」では約11.9億円の補助金を獲得しています。

さらに、泓徳能源は台湾企業初の試みとして、長期脱炭素電源市場(LTDA)の蓄電システム容量入札に連続して成功し、合計400MWの容量を確保しました。これらのプロジェクトは、2028年から2029年に運転開始を予定しており、企業の成長は今後も続く見込みです。

まとめ



北海道に新たにできる蓄電所「Helios」は、地域及び日本全体のエネルギー供給に大きな影響を与えることが期待されています。この蓄電所の本格稼働が進めば、北海道のエネルギー自給率を高め、再生可能エネルギーの利用推進にも寄与することになるでしょう。泓徳能源の挑戦に注目が集まる中、今後の展開に期待が高まります。


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