高病原性鳥インフルエンザ対策の現状
札幌市円山動物園では、近年の高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)がもたらす影響に対して万全の注意を払っています。このウイルスは特に鶏などの家禽に対して強い病原性を持つため、動物園内でも感染予防策が求められます。
高病原性鳥インフルエンザとは?
高病原性鳥インフルエンザは特に渡り鳥から感染が広がることが多く、感染した鳥は急速に衰弱することがあります。円山動物園での感染拡大を防ぐため、継続して対策を実施しています。
現在の対応レベル
現在、札幌市は「レベル3」に設定されています。これは市内での感染の可能性を踏まえて、動物の観覧制限が必要であることを示しています。レベル3では、特定の鳥類が内部展示に移動するため、通常よりも観覧できる動物の数が減少する場合があります。
レベルごとの対応策
- - レベル1: 北海道内での感染が全くない場合、全ての動物が観覧可能です。
- - レベル2: 北海道外での発生があった場合でも、基本的に観覧制限はありませんが、状況に応じて再評価されます。
- - レベル3: 札幌市外での感染があった場合、特定の鳥類は室内に移動し、観覧できなくなります。
- - レベル4: 札幌市内での感染があった場合、飼育している鳥類を室内収容し、動物の展示を停止します。
- - レベル5: もし園内で感染が発生した場合、園全体が閉鎖され、危機的な措置が講じられます。
一般の皆様へのお願い
来園の際は、手洗いと消毒を徹底していただき、特に野鳥との接触は避けるようにご協力をお願い致します。たとえ死んだ野鳥を見かけた場合でも、触れないようにしてください。
また、異常と思われる事例(大量死の野鳥など)を見かけた際は、直ちに自治体や環境省へ通報することが重要です。これにより、迅速な対策が講じられる可能性が高くなります。
園内の感染予防策
円山動物園では、入場口に消毒用のマットを設置し、来園者の足裏消毒を徹底しています。また、園内の全ての車両に対し、タイヤ消毒を実施し、鳥類の展示制限も行っています。飼育している鳥類の展示エリアにも消毒設備が整備されており、訪れるすべての方に安全な環境を提供する努力を続けています。
環境教育の一環としても、訪問者に対する必要な情報を整備し、対策の重要性を広めています。
参考リンク
円山動物園は、引き続き安全な環境を維持しつつ、来園者に楽しんでもらえる場を提供していく所存です。皆様のご理解とご協力をお願いいたします。