男性介護者が集う、認知症への理解を深める交流会

認知症の方を介護する男性介護者のつどい



2025年12月15日、札幌市南区の南区民センターで「認知症の方を介護する男性介護者のつどい」が開催されました。このイベントは、認知症を介護する男性たちの孤立を防ぎ、支え合いながら情報を共有することを目的とし、南区保健福祉課と地域包括支援センターが共同で主催しました。

当日は参加者たちが集まり、まず医療法人渓仁会定山渓病院の松山愛さんによる講演が行われました。講義では、認知症の具体的な症状に対する対策や、介護を担う男性たちがストレスを軽減するためのアンガーマネジメントの重要性について詳しく説明されました。参加者は熱心にメモを取りながら講師の話に耳を傾けていました。

その後、男性介護者たちによる座談会が行われ、参加者がそれぞれの体験や抱える悩みについて自由に語り合いました。地域包括支援センターの職員や「札幌認知症の人と家族の会」の会長も参加し、具体的なアドバイスを提供する場となりました。

参加者の一人は「今回で4度目の参加になりますが、やはり男性の介護者は少ないです。しかし、ここでは同じ立場の方たちと話せるため、自分では気付けなかったことを教えてもらい、とても有意義です」と感想を述べました。

このつどいは、参加することで孤独を感じやすい男性介護者同士が連帯感を持ち、互いに支え合う重要性を再確認する場となっています。また、今後このような機会が増えることで、より多くの男性介護者が自身の状況を理解し、適切なサポートを受けられる環境が整っていくことが期待されます。

男性介護者のつどいは、単なる情報交換の場ではなく、安心して悩みを共有できる大切なコミュニティとして、参加者たちに寄り添う存在となっています。これからも継続的にこうした集まりが行われ、認知症への理解が深まり、より支え合う社会が築かれることを願っています。

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