新たな試み、白老町のクラフトビールとアートの融合
北海道白老町に位置する「brew gallery(ブリューギャラリー)」が2024年4月27日に開業1周年を迎え、記念すべき取り組みとして、展覧会に参加した3名のアーティストの作品がクラフトビールの缶ラベルに採用されることになりました。このプロジェクトは、地元アーティストの創作をより広く知ってもらうとともに、クラフトビール醸造所「The Old Grey Brewery」とのコラボレーションを通じて、地域文化の活性化を目指しています。
アーティストと作品の紹介
ラベルに採用されたのは、田中彰、相川みつぐ、大西洋の3人のアーティストです。彼らの個性豊かな作品が、以下の3種のビールのラベルを飾ります。
1.
シロユリ(ヴァイツェン)
- 大麦麦芽に加え、北海道小麦を50%以上使用したドイツスタイルのビールです。フルーティな香りに柔らかな味わいが特徴。このビールのラベルは、田中彰氏のアートが採用されました。
2.
オロオロ・ブラック(シュバルツ)
- 白老町のオロオロ山が名の由来で、滑らかで飲みやすい黒ビール。相川みつぐ氏の寓話的なスタイルが表現されたラベルです。
3.
ホロホロ・サンセット(ウィーンラガー)
- ハーブと柑橘の香りが楽しめるウィーンラガースタイル。大西洋氏の作品によって独特の美しさを持つラベルデザインとなっています。
これらのアートデザイン缶は、通常の缶よりも価格が30円高く設定されています。その差額は、地域の文化活動や社会活動への支援に充てられ、白老町の未来に繋がることを目指します。
brew galleryの役割と展望
brew galleryは、単なるアートスペースではなく、地域と密接に結びついた文化を発展させる役割を担っています。2024年からの運営を通じて、現代美術の展示や作家支援に加え、地域とアートの接点を作り出すことに注力されています。今回のビール缶ラベルプロジェクトは、アートの展覧会がその場だけで完結するのではなく、公共空間や商品といった新たな形で展開されることを示しています。
将来的には、作家の多様な表現が地域と結びつく機会を増やしていくことが期待されています。白老町の自然や文化を支えるアート活動がますます広がる中、地域コミュニティとの繋がりを深めるプロジェクトとして、今後の動向にもぜひ注目していただきたいと思います。
商品の詳細と販売について
この新しいアートデザイン缶は、2025年4月26日から販売開始予定です。レギュラーデザイン缶は税込600円、アートデザイン缶は税込630円で販売されます。購入はThe Old Grey Breweryの直営店をはじめ、白老町内の飲食店や小売店、さらにオンラインストアでも可能です。
白老町は、豊かな自然と文化が息づく地域。今後も「brew gallery」と「The Old Grey Brewery」が手を組み、地域のアートと文化の可能性を広げていく様子に、期待が高まります。地元の魅力を再発見するこの取り組みにぜひご注目ください。