SHIROの制服が生まれ変わる!
はじめに
北海道を拠点に活動するコスメティックブランドSHIROが、サステナブルな取り組みとして廃棄予定の制服を再利用し、世界に一つだけの個性豊かな制服を作り出す挑戦を始めました。このプロジェクトは、廃棄物ゼロを目指すSHIROの信念に基づいています。
背景
SHIROは、有機的なアプローチで製品を作り出すことを大切にしています。廃棄予定だった制服に命を吹き込み、天然素材で染め直されることで、全く新しい姿に生まれ変わるのです。これに協力したのが、浜田にある「野口染舗」の野口繁太郎さん。彼は着物の染色とクリーニングを行う職人で、SHIROの精神と強く共鳴し、この取り組みが実現しました。
伝えられるものづくりの文化
着物は日本の文化に深く根差したもの。野口さんは「着物は循環する衣服である」と語ります。一度仕立てられた生地は、解体することで再び利用可能になり、最後は自然に還る運命を辿ります。この考え方がSHIROのサステナビリティへの取り組みにぴったり合致し、注目を集めています。
天然染料への挑戦
今回の制服は、店舗のスタッフが実際に使用していたものでした。染め直しには天然染料の使用が求められ、油汚れやメイク汚れがある状態での染色は非常に難しいものでした。通常、製品は新品の生地が使われますが、野口さんはSHIROの理念に共感し、天然染料での染色に挑戦することを決意しました。
使用する素材
染色には、7種類の天然素材が用いられています。これには、小樽のオサワイナリーのブドウ果皮や、近隣のリトルフォートコーヒーで出た規格外のコーヒー豆、さらには北海道の白樺の廃液など、通常は廃棄されるものが活用されています。こうした地域に根付いた素材を使うことで、地元の経済にも寄与しています。
未来への展望
新しい制服ができあがることで、スタッフは自らの個性を表現し、来店するお客様とのコミュニケーションの一環として活用しています。また、制服にはワッペンやパッチワークが施され、オーダーメイドな仕上がりになる可能性もあります。これにより、個々のスタッフの特徴が反映された制服となり、より深いブランドアイデンティティが確立されるでしょう。
SHIROの循環型社会への取り組み
SHIROは、「SHIRO 15年目の宣言」に基づき、廃棄物ゼロを目指しています。この取り組みには、リユースプロジェクトや、社会基準の新たな創造を目指した衣料品の回収が含まれています。制服の再生も、この循環を促進する一環として進められています。
まとめ
SHIROの制服が天然染料で生まれ変わる取り組みは、サステナブルなファッションの新たな形を見せています。個性豊かな制服が、新しい文化を次世代へと継承していくことを期待しています。SHIROの挑戦は、ただのファッションを超えた、未来を見据えたサステナビリティの象徴となるでしょう。