札幌市の基幹システムを支える生成AI「Devin」の活用事例
2023年も新たなテクノロジーが私たちの生活やビジネスの形を変えています。中でもAI技術、特に生成AIの進化は目覚ましく、様々な分野での導入が進められています。そんな中、札幌市における基幹システム標準化プロジェクトでもこの生成AIが活用され、業務効率化を実現しました。その中心に位置するのが、ULSグループの提供する「Devin」です。
プロジェクトの背景
札幌市の基幹システム標準化プロジェクトは、札幌総合情報センター株式会社(SNET)が中心となり進めています。このプロジェクトは、国および札幌市、地域の有力企業が共同で設立した情報システム企業で、1988年から基幹系情報システムの保守・運用を行ってきました。国が示す「地方公共団体情報システム標準化方針」に従って、住民基本台帳や税、福祉といった多岐にわたるシステムの標準化を推進しています。対応期限は2027年ですが、膨大な作業に対して効率化が求められています。
Devinの導入
ULSコンサルティングは、SNETからの相談を受け、生成AI「Devin」をプロジェクトに導入することを提案しました。Devinは自律型AIソフトウェアエンジニアとして、Javaのバージョンアップ対応やOSSライブラリの差し替えなど、技術的なタスクを担います。これによって、エンジニアたちはより専門的な作業に専念できるようになります。
加えて、2025年9月から10月にかけて行われたパイロット開発では、Javaのバージョンアップに伴う約150万ステップのテストコードの書き換えを行い、その工数を従来の200人月からわずか50人月にまで削減することに成功しました。この結果により、プロジェクトは順調に進行し、さらにDevinの活用範囲を拡大する方針が立てられました。
今後の展望
Devinの成功を受け、SNETはさらなる業務効率化を図るべく、アプリケーションの書き換えやユーザーインターフェースの改修など、より広範囲な作業にも生成AIを活用する検証を進めています。SNETの渡邊雅史氏は、テストコードの修正を通じてDevinの高度な自律性に感心しており、その精度に驚きの声を上げています。
「特に、テストコードの修正に関する大枠の方針をDevinに伝えるだけで、最適な修正プランを導き出してくれました。これにより、開発作業の効率化は想像以上の成果を得ました」と話しています。
まとめ
ULSコンサルティングは、これからもSNETの基幹システムの標準化を支えるパートナーとして、AIを活用した新たな取り組みを続けていく考えです。地域の情報システムの向上は、市民サービスの向上にも直結します。今後も、札幌市及びその周辺地域における素晴らしい進展を期待できそうです。