ユカリアと博友会が強力タッグ、地域医療の未来を見据えたパートナーシップ協定を締結

ユカリアと博友会が強力タッグ

株式会社ユカリアは、2025年9月16日の取締役会において、社会医療法人博友会とのパートナーシップ協定を締結することが決議されました。この協定により、ユカリアの提携医療法人は新たに2カ所の病院を追加し、合計30の病院と連携を持つこととなります。新たに提携するのは、平岸病院（赤平市）と北の峰病院（富良野市）です。

協定締結の背景

日本は超高齢社会を迎えており、地域医療の担い手である病院は慢性的な人材不足に苦しんでいます。また、中小規模の医療機関では経営の厳しさから赤字経営に陥るケースも多く、持続可能な医療提供体制が脅かされています。ユカリアはこれらの中小病院の経営支援を通じて、地域医療の維持に貢献することを目指しています。

ユカリアは「ヘルスケアの産業化」を掲げ、様々な支援サービスを展開中です。経営コンサルティングに留まらず、資金調達、地域連携、病院の建て替え、デジタル化など広範なサービスを提供し、医療機関の経営を安定させることに注力しています。これにより、医療従事者の働きやすさと患者のウェルビーイングを同時に実現する「三方良し」のモデルを追求しています。

一方、博友会は心の健康を重視した医療サービスを提供し、これまで長年にわたり地元に根差した医療に貢献してきました。今回のパートナーシップは、博友会の持続可能な運営をサポートし、ユカリアの目標を実現するための重要なステップと位置付けられています。

合意内容と今後の展望

新たに締結された協定によって、ユカリアは自らの医療経営に関する豊富な知見を博友会に提供し、経営支援の全般を行うことになります。また、ユカリアが築いてきた全国規模のネットワークを活用することにより、地域医療構想に即した最適な病院運営モデルを構築する手助けを行う予定です。

今後の見通しとしては、パートナーシップが初年度の業績に与える影響は限定的であると見込まれていますが、中長期的にはユカリアの企業価値向上につながると考えられています。新たな事例や成果が出次第、早急に情報を開示する方針です。

ユカリアの概要

ユカリアは、「ヘルスケアの産業化」のビジョンのもと、医療や介護の現場で5つの変革テーマを掲げて取り組んでいます。具体的には、医経分離、病院運営の最適化、患者起点の医療提供、地域包括モデル、現場に適したデジタル化などです。これにより、医療機関の経営支援とともに、地域医療の持続可能な発展を支える役割を果たしていく考えです。

所在地は東京都千代田区霞が関で、主な事業は医療経営に関連する支援やシニア関連事業です。詳しい情報は公式サイトからもご確認いただけます。運営への支援を通じて、地域社会との共生を図るユカリアの今後に期待が寄せられています。