観光安全DXの始動
2026-07-17 13:50:18

知床での観光安全確保に向けた新たな取り組みとその意義

知床での観光安全確保に向けた新たな取り組みとその意義



世界自然遺産である知床は、四季折々の美しい自然と、登山、観光船、自然観察など様々なアクティビティが楽しめることで、国内外から多くの観光客を魅了しています。しかしこの素晴らしい環境には、高密度なヒグマの生息地という特有のリスクも存在し、安全確保が重要な課題となっています。

2026年7月14日、斜里町、INCLUSIVE Holdings株式会社とAUTHENTIC JAPAN株式会社は、「地域観光安全DX化推進に関する連携協定」を締結しました。この協定は、斜里町が担う「LPWA通信網を活用した知床半島における主要観光の安全DX化推進事業」の一環として始動し、来訪者の位置情報をもとにした新しい安全対策を立ち上げるものです。

観光安全DXの概要



この「観光安全DX」は、携帯電話の通信環境に左右されにくいLPWA通信網と最先端の測位衛星技術を駆使し、知床の観光地における安全を確保しつつ観光振興を目指す取り組みです。この取り組みの目的は、観光地での遭難リスクを低減し、地域のブランド力を向上させることです。

AUTHENTIC JAPANは、安全対策システムの運用を担当し、知床の山岳エリア向け「ココヘリ」および海域向け「ココヘリマリン」を通じて、安全対策を実地で実施します。

知床の観光環境と安全の課題



知床は、特に登山や自然散策活動が多い地域であり、そこでの安全対策は命に関わる極めて重要な問題です。2025年8月、羅臼岳で発生した登山者に対するヒグマの襲撃事件は、安全対策の強化がいかに重要であるかを示しました。この事件は登山道の長期閉鎖を余儀なくさせ、安全確保が急務であることを再認識させています。

今年の夏山シーズンが近づく中、観光客の安全を守るために地域全体で協力し、新たな仕組みを導入する必要があります。

「観光安全DX」の具体的な取り組み



このプロジェクトでは、知床半島の主要観光エリアにLPWA通信網を整備し、測位衛星技術と組み合わせることで、来訪者の位置情報を用いた安全対策が構築されます。対象範囲は登山や自然散策などの陸域に加えて、観光船を含む海域も含まれています。

観光の安全性を高めるためには、迅速な捜索・救助が可能なデジタル基盤を確立し、その情報を全国・国際的に発信していくことが重要です。これにより、「安全で安心して楽しめる世界自然遺産・知床」としてのブランド形成が促進されます。

AUTHENTIC JAPANの取り組みと地域連携



AUTHENTIC JAPANは、知床における山岳向け「ココヘリ」と海域向け「ココヘリマリン」を展開し、継続的に陸域・海域の安全対策に取り組んできました。特に、2026年1月からはINCLUSIVE Holdingsと共に本事業の推進を開始し、4月には山岳捜索サービス「ココヘリ」発信機の貸出を開始しています。来訪者が自然に安全装備を携行できるよう、クマ対策用スプレーと発信機を一体的に貸し出す取り組みを進めています。

このプロジェクト全体を通じて、観光客の安全を確保しつつ、観光地としての価値を高めていくことを目指します。行政と民間企業が手を組むことで、持続可能な観光地づくりが進み、安全性と観光価値の向上が図られることでしょう。

まとめ



観光安全DXの推進により、知床は観光客にとってより安全な場所となり、訪れる人々が安心して自然の美を享受できる環境が整います。斜里町、INCLUSIVE Holdings、AUTHENTIC JAPANの連携がもたらす新たな安全基盤構築の取り組みに期待が寄せられています。


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