新館長就任の知らせ
2025-07-01 17:40:20

国立アイヌ民族博物館の新館長就任とこれからの展望

新館長就任と国立アイヌ民族博物館



国立アイヌ民族博物館が2025年に新しい館長を迎えることとなりました。新館長には、民族共生象徴空間運営本部の副本部長である野本正博氏が就任することが発表されました。これにより、館の運営やアイヌ文化の普及にさらなる進展が期待されます。また、これまで運営を指揮してきた佐々木史郎氏は名誉館長に就任します。

野本正博氏のキャリア



1963年生まれの野本氏は、白老町出身でアイヌ文化に深い理解を持つ人物です。1985年からポロトコタンに勤務し、アイヌ文化の継承に尽力してきました。2012年からは国立アイヌ民族博物館の構想に携わり、さまざまなアイヌ文化展の企画や展示制作を手掛けています。特に、スミソニアン国立自然史博物館での特別展『AINU:Spirit of Northern People』に関わったことは、彼の経験の中でも大きなターニングポイントであり、アイヌ文化の発信において国際的な視点を持つことに寄与しました。

新たな道筋を描く



館長としての責務を担うにあたり、野本氏は「イランカラㇷ゚テ(こんにちは)」の言葉に続けて、次の10年に向けたビジョンを語っています。ウポポイ開業から5年が経過し、静かに始まった博物館ですが、次第に地域の風景に溶け込む姿を見せています。野本氏は、今後もこの地をアイヌ文化の価値を再認識する場所として、訪れる人々に新たな価値観を提供していくと約束しました。

国立アイヌ民族博物館の使命



国立アイヌ民族博物館は、アイヌ民族の歴史と文化を多くの人々に伝えることを目的として設立されました。展示内容はアイヌ民族の視点から「私たち」という視点で構成され、過去から未来へと続く文化継承の大切さを訴えています。これまでの経験を基に、今後もアイヌ文化の復興と創造に向けた活動が期待されています。

アクセス情報



国立アイヌ民族博物館は北海道白老郡白老町若草町に位置しています。アクセスはJR白老駅から徒歩約10分、新千歳空港からは高速道路または列車で約40分の距離です。入館料は一般1,200円、高校生600円、中学生以下は無料で、ウポポイの入場料に含まれています。開園時間は9時から17時までです。

まとめ



新しい館長が就任することで、国立アイヌ民族博物館は今後、さらに多様な価値を地域に供給していくことが求められています。野本館長の手腕により、次世代へと繋がるアイヌ文化の新しい形を築いていくことに期待が寄せられています。皆さんもぜひ、国立アイヌ民族博物館を訪れ、アイヌ文化の豊かさと深さを感じ取ってみてください。


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