アイヌの今
2025-04-24 12:34:40

アイヌの現在を伝える写真集『アイヌ、100人のいま2(仮)』に注目!

アイヌの現在を知るために



フォトグラファーの宇井眞紀子さんがアイヌ民族との深い関係を築き、彼らの文化や生活を写真で伝えるプロジェクトに取り組んできた。その一環として、彼女は2017年に出版した写真集『アイヌ、100人のいま』の第2弾をつくるためのクラウドファンディングを2025年4月24日から開始する。このプロジェクトには、33年にわたる宇井さんの情熱が込められている。

宇井眞紀子さんの挑戦



宇井さんは、2009年に日本全国に住むアイヌの方々を対象としたポートレート撮影プロジェクトをスタートさせた。彼女のプロジェクトの特徴は、アイヌ民族の方々が自らの意志で撮影場所や身につけるものを決めるリレー方式で進められるところだ。これは、撮影者と被写体の関係を純粋で対等なものにする試みでもある。

1冊目の出版から8年が経った今、宇井さんは再び、アイヌの人々の声を届けるために新たな挑戦を開始した。第2弾では、前回の100組に続いて、さらに多様な100組のポートレートが登場する予定だ。

アイヌ民族の歴史と文化



アイヌ民族は長い歴史を持ち、東北地方や北海道、サハリンなどに住む日本の先住民族である。しかし、明治時代からの同化政策や偏見により、彼らの文化や言語は脅かされ、差別の歴史を背負ってきた。宇井さんは、偶然に目にした記事をきっかけにアイヌ民族と出会い、自らの固定観念と向き合った。その中で彼女は、日常生活の一コマや伝統儀式など、アイヌのリアルな「今」をカメラで切り取る重要性を感じた。

実際に彼女が撮影する場面には、伝統的なチセの中でイナウを作る様子や、祭りでシト(団子)を作る風景などが映し出されている。これらの写真は、アイヌ民族の生活や文化の一端をより身近に感じる機会を提供してくれる。

クラウドファンディングの意義



今回のクラウドファンディングは、宇井さんが自身の夢の実現を目指すだけではなく、さらなるアイヌの声を届けるためのもの。彼女の考えでは、数百人、場合によっては1000人の声を集めることで、真のアイヌの「今」を映し出すことができると信じている。

クラウドファンディングの期間は、2025年の4月24日から6月20日まで。プロジェクトの詳細は、こちらのリンクから確認できる(https://readyfor.jp/projects/ainusyasinsyu2)。支援者には、写真集『アイヌ、100人のいま2(仮)』をいち早く手にする機会が提供される。

宇井さんのプロフィール



宇井眞紀子さんは、武蔵野美術大学卒業後、日本写真芸術専門学校で学び、著名な写真家に師事。1992年からアイヌ民族に関する取材に取り組み、数多くの作品を世に送り出している。これまでに受賞歴も多く持ち、その作品は深い感情や社会的な視点を持つものとして広く評価されている。彼女の公式ホームページ(https://www.makikoui.com)では、さまざまな活動を知ることができる。

まとめ



アイヌ民族の文化や歴史を理解し、彼らの今を知ることは私たちにとって重要なテーマである。宇井眞紀子さんの新たなプロジェクトは、アイヌの人々のストーリーを聞き、尊重し、共に未来を考えることにつながるだろう。ぜひ、彼女の挑戦をサポートし、アイヌの「今」を感じられる機会を逃さないでほしい。


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