プラスチックごみをリサイクルした新たな取り組み
2025年1月22日、札幌で開催された「海の美サンガプロジェクト」の完成セレモニー。このプロジェクトは、一般社団法人北海道海洋文化フォーラムがプラスチックリサイクル会社エルコムと協力し、海や街で集めたプラスチックごみをアップサイクルして、唯一無二の“ミサンガ”を作り上げるものです。これにより、持続可能な社会の実現に向けた意識向上が目指されました。
開催の背景と参加者
このプロジェクトは、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で実施されました。イベントには、北海道コンサドーレ札幌のメンバーや多くの地元関係者が出席し、プロジェクトの意義を共有しました。主催者として北海道海洋文化フォーラムの代表理事、伊勢伸哉が挨拶し、このプロジェクトの重要性を強調しました。
他にも、エルコムの相馬嵩央社長、COCONO SUSUKINOの門井傑樹サブリーダー、そしてコンサドーレの河合竜二さんが登場し、それぞれがこの取り組みの価値を語りました。
プロジェクトの流れと活動
このプロジェクトは数段階に分かれて進行しました。最初に、COCONO SUSUKINOにペットボトル専用の特性ごみ箱を設置。ここでは約10,000人が参加し、情報収集や分別を行い、地域全体の環境意識を高めました。
次に、2024年9月には北海道コンサドーレ札幌による一斉清掃活動が行われ、85名のサポーターが集まり、街の清掃を行いました。この際、マスコットキャラクター「ドーレくん」も登場し、楽しい雰囲気の中で地域貢献が実施されました。
アップサイクルの過程
集められたペットボトルキャップはエルコムにより、色分け・洗浄・粉砕され、再生プラスチックとして加工されました。特に、今回のプロジェクトでは約81.6kg、32,600個のキャップが集まり、それがひとつひとつ手作業でミサンガに変わっていく様子が目を引きました。
ミサンガの完成
新たに誕生したミサンガは、北海道コンサドーレ札幌のイメージカラーである赤と黒の繊維を使用し、回収されたペットボトルキャップが成型されたプレートで装飾されています。そのデザインはサッカーボールをイメージしたもので、「CHANGE FOR THE BLUE」と「CONSADOLE」の刻印が施されています。
このプロジェクトは単なるリサイクルに留まらず、地元のコミュニティが協力し合い、地域全体の環境意識を高めていく重要な役割を果たしているのです。今回の「海の美サンガプロジェクト」は、北海道の海を美しく保つための重要な動きとして、多くの人々に感動を与えることでしょう。
未来への展望
今後、このようなプロジェクトが広がり、誰もが参加できる環境保護活動が増えていくことが期待されます。私たち一人ひとりの意識と行動が、海を守る大きな力となるのです。環境への配慮を身近に感じる一歩を、みんなで進めていきましょう。