大樹町の宇宙事業
2025-07-22 12:30:27

大樹町の宇宙事業、新たな一歩を踏み出した「VP01」打上げ

大樹町の宇宙事業、新たな一歩を踏み出した「VP01」打上げ



北海道大樹町で、サブオービタルロケット「VP01」の打上げが行われました。これは、地元企業SPACE COTANとjtSPACEが協力し、地域の将来的な宇宙産業の発展を目指す一環として実施されたものです。

打上げの重要性と役割分担



今回の打上げは、単なる技術的な挑戦だけでなく、地域の振興や新たな産業の創出を目指す重要なイベントです。jtSPACEがロケット打上げの実施を担当し、安全監理を行う一方で、大樹町とSPACE COTANが、地域との調整や安全審査を行いました。

安全監理の体制



打上げを安全に行うためには、厳密な監理が不可欠です。jtSPACEは、陸海空の安全を確保し、打上げに関する安全対策を実施しました。それに従い、大樹町とSPACE COTANは地域の関係機関との調整や安全審査を行いました。これにより、打上げ時に万全の安全体制を整えました。

打上げの成功



「VP01」の打上げは7月12日に実施され、安全審査に基づいた手順を遵守して行われました。しかし、打上げ後に異常が発生したため、事前に設定した警戒範囲内でFTS(Flight Termination System)を作動させることに成功しました。この技術により、ロケットは安全に予定の落下地点に着地し、周囲の安全が確保されました。

ロケット「VP01」の特徴



「VP01」は、全長12m、直径0.6m、重量1.4tの2段式ロケットです。エンジンは固体燃料の合成ゴムと亜酸化窒素を利用したハイブリッド方式で、第一段で6,500 kgf、第二段で1,100 kgfの推力を生み出します。最高高度は約100kmに達する見込みで、実験や研究に活用されることが期待されています。

大樹町の取り組み



大樹町は、宇宙産業を活用した地域振興を進めており、「北海道スペースポート(HOSPO)」を中心として、さまざまなプロジェクトを推進しています。宇宙版シリコンバレーの形成を目指し、新たな射場の整備や国際協力の強化を図っています。特に、2024年には国際的な宇宙港との連携を進め、打上げ需要の拡大に対応する計画があります。

援助金や取り組みが評価され、地域創生に寄与しているとし、2022年度には内閣府特命大臣表彰を受けるなど、さまざまな成果を上げています。これに加えて、2025年には高頻度にロケットを打ち上げるための新技術開発を進めていく予定です。

これからの展望



大樹町は今後も宇宙事業を通じて地域の活性化を図り、若い世代の雇用や産業の創出に寄与していく目指しています。「VP01」の打上げを皮切りに、さらなる宇宙探査の可能性を広げ、強固な安全基準と技術者育成を進めることで、将来的な宇宙ビジネスの拠点としての地位確立を目指します。これからの大樹町の動向に注目です。


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