大阪・関西万博「BLUE OCEAN DOME」パビリオンが112万人を迎えた意義

大阪・関西万博「BLUE OCEAN DOME」が112万人を迎えた意義

2025年に開催された大阪・関西万博の民間パビリオン「BLUE OCEAN DOME」では、112万人以上のお客様が訪れました。このパビリオンは、海洋環境の改善と持続可能な未来を目指した展示を通じて、多くの人々にメッセージを届けた重要なプロジェクトです。展示内容は、海の循環やプラスチックによる海洋汚染、未来に向けた海のネットワークというテーマで構成され、幅広い来館者から関心を集めました。

パビリオンの目指すもの

特定非営利活動法人ゼリ・ジャパンとサラヤ株式会社が手掛けたこのプロジェクトは、2020年からおよそ5年をかけて準備が進められました。それによって生まれた展示の数々は、参加者に海洋問題の重要性を伝えるだけでなく、観る人々同士の連帯感をも育みました。特に、ドームAでは水の循環について、ドームBではプラスチック汚染の現状、ドームCでは未来の海の姿についての展示が行われ、国境を超えて多くの人々に理解と連帯を促しました。

2030年の目標に向けて

万博は開催の188日間に多くの著名な企業や団体の講演やワークショップを通じて、海洋保全の重要性についての意見交換を行いました。これらの成果は、2030年までのSDGs（持続可能な開発目標）の達成に貢献する「ブルーオーシャン・プロジェクト」として継続されていきます。特に、海洋資源の持続可能な利用や、気候変動対策を進める上での重要なステージであることが強調されています。

具体的な取り組み

サラヤ社は、様々なプロジェクトを通じて海洋環境の再生に努めており、以下のような活動を計画しています：

- 長崎県対馬におけるプラスチック汚染の削減
- 北海道および東北エリアでの昆布の森再生プロジェクト
- 和歌山県における陸上養殖技術の導入
- モーリタニアにて持続可能な漁業の実施

また、プラスチックに関しては、リサイクルプラスチックの活用や廃棄プラスチックの回収強化、バイオプラスチックの活用など、サーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みも進めています。

コンテンツのアーカイブ

大阪・関西万博では、パビリオン内の魅力を後世に伝えるために、全184日間の活動を収めた動画コンテンツを公式YouTubeチャンネルにて公開しています。これにより、海洋問題についての知見やトピックは広く共有され、さらに参加した企業や団体の取り組みが一般の人々にとっても身近なものとなることを目指しています。

結びに

この「BLUE OCEAN DOME」は、多くの人々に海の重要性や、私たちが直面する課題について考える契機を提供しました。今後もこの活動が海洋環境の保全、持続可能な未来に向けた第一歩となることを願っています。さらに、このプロジェクトの成功は、ビジネスと社会の連携の力を示すものでもあり、私たち一人ひとりが未来のために何をすべきなのか考えていく必要があるでしょう。みなさまのご協力をお願いいたします。