新たな研究の光、若手研究者に栄冠
2026年5月22日、静岡県のアクトシティ浜松で開かれた第69回春季日本歯周病学会学術大会では、サンスター株式会社が協賛するYoung Investigator Award(SUNSTAR Award)の受賞者が発表されました。この賞は、若手研究者の卓越した研究発表を称賛するもので、今年で11回目の受賞となりました。
令和7(2025)年度の受賞者は、東京科学大学の今井千尋氏と広島大学の藤森良介氏の二名です。授賞式では、日本歯周病学会の理事長である吉成伸夫氏から楯が授与され、サンスターグループの山下健太郎氏から副賞としてペンと賞金が贈られました。両研究者の研究内容は、歯周病の理解を一層深めるものであり、今後の歯周病研究の発展に繋がることが期待されています。
受賞演題の詳細
今井氏の演題は「母親の結紮誘導歯周炎が仔の脳に及ぼす影響」です。この研究では、母体の歯周炎が仔の脳機能や腸内細菌叢に及ぼす影響を探求しました。調査の結果、結紮誘発性歯周炎を持つ母マウスの仔は、社会行動や自発的運動量の低下、小脳内の遺伝子発現やDNAの変化が観察されました。さらに、腸内細菌叢の変化も確認され、口腔環境が脳の発達に及ぼす影響が示唆されています。
一方、藤森氏は「P.gingivalis感染モデルマウスにおけるgingipainの歯周炎増悪効果と抗IL-6受容体抗体の歯周炎抑制効果」をテーマに研究を行いました。彼の研究では、歯周病原細菌Porphyromonas gingivalisが持つ病原因子gingipainが歯周炎を悪化させるメカニズムを解明しました。更に、抗IL-6受容体抗体が歯周炎の進行を抑制する効果についても示され、今後の治療方針に大きな示唆を与えています。
受賞者たちの感謝の言葉
受賞発表に対して今井氏は、本研究が母体のオーラルヘルスが次世代に与える影響を示す貴重な知見であるとし、指導してくださった岩田教授や他の先生方への感謝を述べました。藤森氏もまた、多大なる支援を受けたことに感謝し、自らの研究が歯周病治療の改善に貢献する可能性を信じています。
未来への期待
サンスターは、若手研究者への支援を通じて歯周病の研究を推進し、今後もこの賞の授与を続ける意向を表明しています。両受賞者の成果は、歯科医学の新たな各段階に寄与し、多くの人々の健康に貢献する可能性を秘めています。歯周病は、全身の健康にも影響を与えることが知られており、研究の進展が多くの患者に希望を与えることでしょう。これからもサンスターや若手研究者たちに注目し、彼らの役割に期待したいと思います。