北海道で女性と高齢者の実績を祝い合う表彰式が実施されました
令和6年度の女性・高齢者チャレンジ活動表彰式が、北海道で盛大に行われました。この事業は、農業経営の改善や地域振興を目的とした活動を行う女性農業者や高齢者グループ、個人を称えるもので、北海道の農村地域における彼らの貢献を広く認知させることを狙いとしています。
女性・高齢者チャレンジ活動表彰事業の概要
この表彰事業は、平成10年度から実施されており、農業分野での女性や高齢者の積極的な参加を促進しています。最近では、各受賞者がどのような具体的な取り組みを通じて地域に貢献しているのかが注目され、その活動が地域の発展にどう結びついているのかが評価されています。
令和6年度受賞者
最優秀賞:鈴木由加さん(十勝/芽室町)
鈴木さんは、地場農産物の規格外野菜を使用した多様な加工品を製造し、直売所やスーパーで販売しています。農業の担い手育成や町の食農教育に注力し、特に女性指導農業士の増加に貢献しています。また、国際協力機関JICAのプログラムにも参加し、地域農業の活性化に向けた活動も積極的に行っています。鈴木さんは表彰式で、「最初から大きな売上があったわけではない。継続こそ力だと思います」と語り、家族への感謝の気持ちも表明しました。
優秀賞:すみれの会(上川/名寄市)
すみれの会は、地域の女性農業者に対し、さまざまなテーマで学びの場を提供しています。参加者同士が経営に対する意識を高め合い、地域振興への女性の参画を促進する役割を果たしています。指導農業士やJA女性部の役員といった専門家もメンバーに名を連ねており、地域の中で女性リーダーとしての存在感を増しています。
奨励賞:柿木和恵さん(上川/旭川市)
旭川市の女性農業委員として活躍する柿木さんは、農地の活用や遊休農地の発生防止に努め、地域の農業の発展に寄与しています。また、「農業女子ファームミーティング」の企画を通じて、次世代の女性農業者を育成し、地域の発展に寄与することを目指しています。
表彰式について
表彰式は、最優秀賞・優秀賞が令和7年3月24日に道庁で、奨励賞は令和7年3月19日に上川総合振興局で行われました。受賞者の方々は、それぞれの活動に対する誇りと共に、継続的な努力を重視し、地域貢献への思いを語りました。
このような表彰制度は、地域社会における女性や高齢者の活動の重要性を再認識し、さらなる地域振興の促進へとつながります。今後も、彼らの取り組みが道内で多くの人に影響を与えていくことを期待してやみません。