恵比寿でアイヌ文化体感
2025-04-02 10:25:07

アイヌ文化を体感できる特別公演「イノミ」が恵比寿で開催!

アイヌ文化の魅力を体感する一日



2025年3月5日、東京の恵比寿ガーデンプレイスにあるザ・ガーデンホールで、北海道白老町のウポポイが主催する特別公演「イノミ」が開催されました。この公演はアイヌ文化を体験できる貴重な機会として、多くの観客を魅了しました。あいにくの天候にもかかわらず、昼夜の部合わせて1,000名以上の来場者が集まり、イベントは大成功を収めました。

「イノミ」とは?



「イノミ」はアイヌ民族の世界観を描いたオリジナルの舞台で、熊の霊送りの儀礼「イヨマンテ」を題材にしています。来場者はアイヌ文化の豊かさを見て、聞いて、触れて楽しむことができ、特に伝統の歌と踊りによるダイナミックな演出が印象的でした。

講演と交流の時間



公演の第1部は特別講演「カムイとアイヌの物語」で、アイヌ語と文化の専門家である中川裕名誉教授による解説が行われました。「カムイ」はアイヌ文化において特別な存在として、自然や生活を見守る神々を指します。中川先生はカムイの意味や人々との関係性を詳しく説明しました。また、ウポポイのPRアンバサダーであり、実写版「ゴールデンカムイ」でのアシㇼパ役を務めた俳優の山田杏奈さんも登場し、アイヌ語の物語「カムイユカㇻ」についてのトークを展開しました。

中川先生が高い声で「パウッパウッ」と鳴き声のクイズを披露した際、山田さんが「キツネ?」と即座に答えて会場を盛り上げる場面もありました。

伝統芸能「イノミ」の上演



第2部では、アイヌ語で構成された演目「イノミ」が上演されました。背後のスクリーンにはアイヌの歌詞や意味が表示され、観客は言葉の理解を助けながらストーリーを楽しみました。特に、自然の音を模した口琴「ムックリ」の演奏が会場を包み込み、動的な自然の様子が音で表現されました。クライマックスで行われた「イヨマンテ リㇺセ(熊の霊送りの踊り)」では、出演者の声が重なり合い、聴衆を圧倒しました。

文化体験エリアと来場者の反応



会場内のホワイエでは、アイヌ文様が施された衣服を着たスタッフが出迎え、アイヌ文化に触れる様々な体験を用意していました。各ブースではアイヌ語のレクチャーや工芸品の展示が行われ、来場者は直接スタッフと交流しながら、アイヌ文化の奥深さを学びました。特に工芸品の展示は好評で、来場者はサケの皮で作った靴「チェㇷ゚ケㇾ」を手に取って、その手触りに驚いたり、興味を示していました。

一部の来場者からは「アイヌ文化について学びの多い時間だった」とのコメントが寄せられ、さらにウポポイを訪れる意欲を見せる声もありました。

アイヌ文化の未来



アイヌ文化の復興を掲げるウポポイは、2025年の大阪・関西万博でもアイヌの伝統を発信する予定です。この機会に多くの方がアイヌ文化に親しむことが期待されます。「イノミ」を通じて、改めてアイヌ文化への理解が深まる機会となり、参加した人々はその素晴らしさを感じることができたようです。アイヌ文化を身近に感じるため、今後もさまざまなイベントへの参加をお勧めします。


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