札幌市で行われる健康医療バイオ起業家育成プログラム
札幌市とReGACY Innovation Group株式会社が連携し、健康医療バイオ分野における起業家育成事業の第2期が始まりました。この取り組みは、昨年度の成功を引き継ぎ、地域の研究者が自らの研究シーズを事業化するための支援を行うものです。今回は、新たに選ばれた研究者を紹介しながら、プログラムの進展をお伝えします。
プログラムの概要
本プログラムは、創薬やライフサイエンス、ヘルスケアといった分野を対象に、具体的な事業化を目指す研究シーズを発掘することに重点を置いています。札幌市内で活躍する研究者たちに伴走支援を行い、社会実装が期待できる研究の推進を図るものです。
対象研究者の紹介
今年度の伴走支援プログラムに選ばれた札幌市内の研究者は以下の5名です。
1.
舘越 勇輝(札幌医科大学薬理学講座助教)
2.
塚原 智英(札幌医科大学病理学講座准教授)
3.
廣橋 良彦(札幌医科大学病理学講座准教授)
4.
森田 亮(北海道大学病院放射線部助教)
5.
和田 直史(北海道科学大学情報科学部教授)
緻密な研究と実績を有するこれらの研究者たちが、どのような新しい成果を上げていくのか注目です。
ReGACYの役割
プログラムにおけるReGACYの役割は、研究シーズの事前調査を行い、大学との連携を通じて将来的に事業化が見込める研究を探求することです。隔週でメンタリングを行い、基礎段階の研究またはライセンスアウトを目指す研究シーズを選定して、具体的な研究方針の策定と事業化を促進する活動を行っています。
この活動を通じて、研究者の実績や知識が実社会に活かされる形を目指し、札幌市のイノベーションを支える役割を担っています。
経済振興の背景
札幌市では、健康福祉と医療を重視した産業振興の施策が進められています。特に、国全体での研究開発型スタートアップ創出の流れが強まる中、札幌市もこれに対応する取組みを推進しています。これにより、地域の大学や企業、行政が連携し、スタートアップ支援の環境を整備する動きが見られます。さらに、北海道経済産業局や札幌市が設立した「STARTUPHOKKAIDO実行委員会」が、地域の起業家を後押ししています。
ReGACY Innovation Groupについて
ReGACY Innovation Groupは、昨年設立された企業で、起業支援やオープンイノベーションに特化したサービスを展開しています。企業や自治体とのコラボレーションを通じて、ビジネスの創出を後押しし、研究成果の事業化を一貫して支援しています。
これからのプログラムの進展が非常に楽しみです。札幌市から輩出される新たなイノベーションが、地域経済に大きな影響をもたらすことを期待されています。