札幌市オフィスマーケット最新レポート
札幌市におけるオフィスマーケットの最新状況が明らかになりました。三幸エステート株式会社が発表したデータによると、2025年4月末時点での空室率が前月からわずかに上昇し、特に大通エリアでの影響が目立っています。本記事では、最新のオフィス市場のデータを詳しく解説し、新築ビルやエリアごとの変動について考察します。
空室率の状況
札幌市の空室率は、前月比で0.12ポイント増加し、現在の値は3.16%です。この増加の主な要因は、新築ビルにおける大きな面積の空室が影響しています。特に、大通エリアでは、空室率が前月から0.8ポイント上昇し、5ヵ月ぶりに5%台に突入しました。このエリアは、商業施設やオフィスの供給が続いており、したがって賑わいを増しています。
テナント需要と移転の動き
現在、テナント移転に向けた動きは活発で、比較的大口のオフィス需要も増加傾向にあると報告されています。これにより、札幌市内でのテナント誘致においても前向きな展開がわずかずつ進んでいるようです。特に、大通エリア近くの「札幌4丁目プレイス」は、4月に竣工し、さっぽろ地下街ポールタウンに直結しているため、注目される存在となっています。3階には共用スペース「4PLA PARK」が設けられ、人々の交流の場としても機能しています。
募集賃料の推移
一方、オフィスの募集賃料については、前月比で120円/坪上昇し、現在は12,441円/坪となっています。4か月ぶりに上昇したものの、依然として12,000円台での小幅な動きが続いている状況です。この設置価格は、市場における競争の激化を示しているのかもしれません。
大規模ビルの動向
札幌市内の大規模ビルは、特に地下通路に接続されていることが多く、交通の便が非常に良いです。これは、テナントにとっても大きなアドバンテージとなるでしょう。大通駅からすすきの駅周辺にかけては、商業施設やオフィスビルの新築や改修が相次いでおり、さらなる賑わいが期待されています。
まとめ
札幌市のオフィスマーケットは、今後も注目されるエリアであり、大規模ビルの供給や新築ビルの完成により、その動向は変化が期待されます。現在は空室率の上昇が見られますが、テナント移転の活発化や新しいビルの登場によって、今後の市場回復が見込まれます。最新情報は、三幸エステート株式会社の公式ウェブサイトで確認することもできます。
公式ウェブサイト:
三幸エステート株式会社