世界一おいしい介護食のプロジェクト始動
2025年9月、株式会社3eeeが新たに始める「世界一おいしい北海道の介護食プロジェクト」が注目を集めています。通常の介護食とは一線を画し、ただ栄養を補うだけでなく、食の楽しみも追求します。このプロジェクトは、青森県の北斗市にあるレストラン「HOKUTO FARMERS’ TABLE」と提携して進められます。
地元食材にこだわった食事の提供
このプロジェクトの最大のポイントは、地元の食材を活用した美味しい料理の提供です。HOKUTO FARMERS’ TABLEでは、地域の自然と生産者たちの情熱が育んだ食材を使用し、地産地消を重視した安心・安全な料理を提供しています。高齢者向けの食事も、単に栄養価を追求するのではなく、美味しさにこだわって料理されます。
実際、料理はセントラルキッチンとして運営され、各介護・障がい福祉事業所へ栄養バランスの良い食事が配達される予定です。さらに、過去の研究に基づいて、速筋タンパク質(APP)などを取り入れた食事が健康にどのように寄与するかも探求されます。
高齢者の健康維持に向けた取り組み
3eeeは、これまで数々の実績を上げ、一日あたりの水分摂取量を1,500〜2,000mL、エネルギー量を約1,800kcal、さらに適正なBMIの維持を目指す等、科学的データに基づいたアプローチを行ってきました。このように、単なる食事の提供にとどまらず、健康改善への努力も怠りません。
過去の取り組みでは、低栄養傾向にある高齢者が食事の見直しを行った結果、33.3%の利用者が適正BMIに改善されたという成功体験も報告されています。これからの介護食は、栄養の面だけでなく、食べる楽しさも追求していく時代です。
食を通じた地域活性化
このプロジェクトを通じて、食が地域や農業を結びつけ、ひいては地域社会全体の活性化に貢献することを目指しています。HOKUTO FARMERS' TABLEの代表者によると、「地域の食材を用いた美味しい食事を届けることで、健康的で豊かな社会を実現したい」との思いが込められています。
高齢者にとって食事は、ただの栄養補給ではなく、心の豊かさや生活の充実感をもたらす重要な要素です。この取り組みによって、食べる喜びを再発見し、健康的な毎日を送る手助けをしていく考えです。
プロジェクトの時間と場所
「HOKUTO FARMERS’ TABLE」は、北海道北斗市市渡1丁目3-11に構え、営業時間は17:30〜22:00(ラストオーダー21:30)、定休日は毎週日曜と第2・4土曜です。食を通じて、多くの人々を笑顔にすることを目指しています。今後の進展がとても楽しみです。
今後も、北海道から新たな価値を創造し、「世界一おいしい介護食」を実現するこのプロジェクトには注目です。