国立アイヌ民族博物館の新たな挑戦
国立アイヌ民族博物館が、2025年4月26日より新作ドキュメンタリー『普段着のアイヌ』をシアターで上映することが決まりました。これが同博物館にとって初のシアター作品であり、監督はトンコリ奏者として多くのファンを持つOKI氏が務めます。
作品の見どころ
『普段着のアイヌ』は、アイヌ文化のリアルな日常を描いた作品です。そのテーマは、主演者それぞれの生きがいに光を当てています。天内重樹による狩猟、熊谷カネの料理、そして瀧口夕美のアイヌ語という、アイヌ民族が大切にしている活動や言語を通して、普段の生活の中に潜む文化のエッセンスが楽しめる内容となっています。
この作品のキャッチフレーズは「Made in Ainu」。OKI氏は、ただアイヌの文化を映し出すだけではなく、自らの視点でその魅力を引き出すことを目指しています。監督であるOKI氏は、「この作品は他者の視点ではなく、私というアイヌが自身の言葉で構築したドキュメンタリーです。見る人々との間に共感が生まれることを願っています」と語ります。
上映情報
『普段着のアイヌ』は国立アイヌ民族博物館の1階シアターで上映されます。上映日は2025年4月26日からで、上映時間は約30分です。具体的には、11:30と14:30の2回上映され、もし夜の8時まで開館する場合は、17:30からの上映も予定されています。
観覧料は無料ですが、ウポポイ(民族共生象徴空間)への入場料が必要です。このチケットを購入することで、国立アイヌ民族博物館にも入館できます。詳細はウポポイのウェブサイトをご確認ください。
まとめ
アイヌ文化の深みに触れることができる『普段着のアイヌ』は、アイヌ民族の誇りとその暮らしを知る貴重な機会です。ぜひ多くの方にこのドキュメンタリーを体験していただき、アイヌの魅力に親しんでほしいと思います。国立アイヌ民族博物館での新たな試みに期待しましょう。